Windows10モビリティセンターでパフォーマンスアップ
Windows10にパソコンのパフォーマンスを管理可能な、モビリティセンターという機能があることを知っていますか?
Windows10モビリティセンターとは、1つのウインドウで「明るさ・バッテリー・音量」などのWindows10の設定項目を一括管理可能な機能です。
Windows10モビリティセンターは、ノートパソコンのWindows10管理のために搭載されている機能です。
デスクトップパソコンには搭載されていません。ノートパソコンはパソコン環境の項目設定を比較的頻繁に行い、バッテリー消耗に気を配らなくてはいけないので、この様な機能が搭載されていると推測されます。
起動のやり方も簡単なので、使用方法を理解すればすぐに使用でき、Windows10のパフォーマンス管理に活用可能です。
ここでは、Windows10のパフォーマンス管理に重宝するWindows10モビリティセンターについて解説します。
Windows10のモビリティセンターで可能なこと
Windows10モビリティセンターを使用すれば、通常は別々で管理する「明るさ・バッテリー・音量」などのWindows10の設定項目を一括管理可能なため、パソコンの残留電力の状況に合わせて、Windows10のパフォーマンスを管理可能です。
Windows10のモビリティセンターの開き方
初めに、Windows10モビリティセンターの起動方法を説明します。
スタートボタンから
まず、基本的な起動方法として、Windows10の「スタートメニュー」にカーソルを合わせ、右クリックで表示されるメニューから「モビリティセンター」を選びます。
Windows10モビリティセンターのウインドウが表示されます。
ショートカットキー「Win+ X」から
「スタートメニュー」にカーソルを合わせなくても、シュートカットキーでメニューを表示して「モビリティセンター」を選択する方法もあります。
「Windows」キー + 「X」キーを同時押しすると、メニューが表示されるので、そのまま「モビリティセンター」を押して立ち上げます。
コントロールパネルから
コントロールパネルから「モビリティセンター」を起動する使用方法もあります。
Windows10の「スタートメニュー」を左押し、「Windows システムツール」から「コントロールパネル」を起動します。
「コントロールパネル」のウインドウから「ハードウェアとサウンド」→「Windows モビリティセンター」をクリックすれば、Windows10モビリティセンターが起動します。
コマンドから
コマンドを利用してWindows10モビリティセンターを起動する使用方法もあります。
Windows10の「スタートメニュー」を左押し、「Windows システムツール」から「ファイル名を指定して実行」を起動します。
「ファイル名を指定して実行」はショートカットキーでも起動可能です。「Windows」キー + 「R」キーを同時押しすると起動します。
「ファイル名を指定して実行」の記入フォームに「control、exe 、name Microsoft、MobilityCenter」と記入して「OK」をクリックすれば、Windows10モビリティセンターが起動します。
実行ファイルから
Windows10モビリティセンターの実行ファイル(mblctr、exe)の保存場所(パス)は以下になります。
「C:\Windows\system32\mblctr.exe」
この実行ファイルを直接ダブル押しても、Windows10モビリティセンターを立ち上げられます。
Windows10のモビリティセンターで可能なこと
Windows10モビリティセンターで可能なことは、6項目あります。
「ディスプレイの明るさ」「音量」「バッテリーの状態」「外付けディスプレイ」「同期センター」「プレゼンテーション設定」の6つのWindows10の設定項目を同じウインドウ上のパネルで管理可能です。
各項目の内容・使用方法の詳細は後述します。
Windows10のモビリティセンターの使用方法
次に、Windows10モビリティセンターの使用方法について解説します。
ディスプレイの明るさを調整する
まず、ディスプレイの明るさを調整する項目があります。
下方に表示されている調整バーを左右に動かすとディスプレイの明るさを調整可能です。
また、アイコンをクリックすると「電源オプション」の画面が表示されるので、連携した管理を行えます。
「電源オプション」の画面では電源プラン(おススメ・省電力・高パフォーマンス)の変更や、それぞれの電源プランの詳細設定(スリープモード・電源オフの間隔調整など)を行えます。
音量を調整する
次に、音量を調整する項目があります。下方に表示されている調整バーを左右に動かすと音量を調整可能です。また、「ミュート」にチェックを入れると無条件で消音モードに切り替わります。
また、アイコンをクリックすると「サウンド」の画面が表示されるので、連携した管理を行えます。
「サウンド」の画面では、再生(出力)機能や録音(記入)機能の管理が可能です。
現在パソコン内で使用可能なサウンド機能が一覧で表示され、その中でどの機能が選択されているかを表示します。
バッテリーの状態をチェックする
次に、バッテリーの状態を調整する項目があります。下方に表示されている選択ボックスのタブをクリックすると電源プラン(おススメ・省電力・高パフォーマンス)を変更可能です。
また、アイコンをクリックすると「電源オプション」の画面が表示されるので、連携した管理を行えます。
「電源オプション」の画面では、電源プランの詳細設定を行えます。
電源プランごとに、パソコンを放置した場合のスリーブモードになる時間間隔、電源をオフにする時間間隔を設定可能です。
またそれぞれの設定を、バッテリーで駆動した場合と電源に接続した場合で設定可能です。
外付けディスプレイの状態チェックをする
次に、外付けディスプレイの接続を管理する項目があります。外付けディスプレイをパソコンに接続した状態で、下方に表示されている「ディスプレイの接続」をクリックすると外付けディスプレイの画面設定を行えます。
また、アイコンをクリックすると「ディスプレイ」の設定画面が表示されるので、ディスプレイの解像度などの管理などを行えます。
同期センターの設定画面を開く
次に、外部との同期を調整する項目があります。
接続しているネットワーク上に同期可能な機能がアクセスしている場合、下方に表示されている「同期の設定」をクリックすると「同期センター」の画面が表示されるので、同期に関する設定を行えます。
また、アイコンを押しても「同期センター」の画面を表示可能です。
プレゼンテーション設定に切り替える
次に、プレゼンテーション設定に切り替える項目があります。下方に表示されている「オンにする」をクリックするとあらかじめ設定しておいたプレゼンテーション用のパソコン設定に切り替えられます。
アイコンをクリックするとプレゼンテーション用のパソコン設定を管理する画面が開きます。
管理画面では「プレゼンテーション中はスリープ機能が働かないようにして通知を出しない」というモードを設定したり、プレゼンテーション中の「スクリーンセーバー・音量・背景」を設定したり可能です。
まとめ
Windows10モビリティセンターを利用して、Windows10・パソコン環境の基本項目を一括管理しましょう。
Windows10モビリティセンターを使うと「ディスプレイの明るさ」「音量」「バッテリーの状態」「外付けディスプレイ」「同期センター」「プレゼンテーション設定」の6つの設定項目を同じウインドウ上のパネルで管理するという使用方法が可能です。
また、Windows10モビリティセンターの各設定項目のアイコンをクリックすると、関連する機能の詳細情報を管理可能な設定画面がリンク表示されるので、連携して条件管理可能です。
通常操作ではそれぞれ別々に管理する基本項目を1つのウインドウで表示可能なので、パソコンの残留電力の調整やWindows10のパフォーマンスの全体バランスを管理するときに重宝します。