- USBメモリのWindows10インストールメディア
- USBメモリでインストールメディアを作成する前に準備すること
- インストール用USBメモリを作成する方法
- インストール用USBメモリを使ってWindows10をインストールする方法
- USBメモリからWindows10をインストールするときの注意点
- まとめ
USBメモリのWindows10インストールメディア
Windows10をインストールするためのインストールメディアをUSBメモリに作ることが可能です。
USBメモリでWindows10のインストールメディアが必要になる場合とはどんな時があるでしょうか
パソコンが不調の時の再インストールのため
Windows10のパソコンを使っていると、何かと不具合が起こることがあります。
いろいろと設定をしたり、不要なファイルを消去したりして、対応をしても不具合が直せないときには、Windows10のOSから再インストールしなくてはいけないことがあります。
Windows10のパソコンが不調で再インストールが必要になったときに、インストールメディアが必要になります。
Windows7からアップグレードしたいとき
Windows7のMicrosoftからのサポート終了期限まであと1年を切りました。
無料でアップデート可能な期限は終わったと思っている人も多いようですが、USBメモリのインストールメディアがあるとまだ無料でアップグレードすることが可能です。
Windows7やWindows8.1から無料でWindows10へアップグレードするときにも、インストールメディアが必要になります。
インストールメディアはUSBメモリではなくISOイメージファイルでも作ることが可能ですが、ISOファイルの場合にはISOファイルを作成した上で、DVDに書き込む手間が二重にかかります。
USBメモリへの作成の方は直接作ることが可能なので手間がISOファイルよりもかからないというメリットがあります。
USBメモリでインストールメディアを作成する前に準備すること
USBメモリでWindows10のインストールメディアを作成する前に準備することを見ておきましょう。
USBメモリの用意
まずはインストールメディアを作成するUSBメモリを用意します。
USBメモリは8GBか16GBのものを用意しましょう。
中身は空にしておきます。バックアップ用などに使っているUSBメモリは使わずに、中身をすべて消去してもいいもUSBメモリを選びます。
Windows10をインストールするためのファイルの容量が大きいので、8GBよりも容量が小さいUSBメモリではインストールメディアを作成することが可能でせん。
また、16GBよりも容量が大きいUSBメモリは、大容量にするために内部の構造が16GBまでのものと違う場合があります。
その構造の違いでインストールメディアの作成に失敗することがあるので、容量が大きいものでも16GBまでにします。
Microsoftが推奨しているのは8GBのUSBメモリです。
16GBのUSBメモリでは使わない容量がもったいないので、8GBでいいと思います。
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ネットに接続したWindows パソコン
インストールメディアを作成するためには、まずはMicrosoftのホームページからメディアを作成するための準備ファイルをダウンロードします。
最初にダウンロードするのはインストールメディアを作成するための準備プログラムを動かすためのファイルで、インストールメディアの作成を始めてから、実際のWindows10のインストールファイルがダウンロードされます。
Windows10のインストールファイルの容量は大容量ファイルになるので、インターネットの接続状況によってはかなりの時間がかかります。
良好なインターネット環境で接続したパソコンで、USBメモリのインストールメディアを作成しましょう。
インストール用USBメモリを作成する方法
USBメモリにWindows10のインストールメディアを作成する方法についてみていきましょう。
インストール用ファイルをダウンロード
まずはMicrosoftのホームページからインストール用のファイルをダウンロードしましょう。
こちらのリンクからMicrosoftのWindows10のダウンロードページへ入り、「ツールを今すぐダウンロード」を押しましょう。
ファイルを実行してインストールメディアを作成
ダウンロードしたファイルを押して実行しましょう。
ファイルを押してからしばらく待つと、ライセンス条項への同意を求められるので「同意する」を押します。
またしばらく待っていると、「実行する操作を選んで下さい」と出るので「別のパソコンのインストールメディアを作成する」を選びて「次へ」を押します。
「言語、アーキテクチャ、エディションの選択」をチェックします。
「このパソコンにおススメのオプションを使う」からチェックを外すと、変更することが可能です。
しかし、ライセンスキーをチェック可能なエディションにしか再インストールすることができないので、32bitのパソコンを64bitのパソコンにする、といったことは可能でせん。
他のパソコンにインストールする可能性がある場合には、アーキテクチャで「両方」を選ぶと32bit版と64bit版を両方インストール可能なメディアを作成することが可能です。
「次へ」を押すと使用するメディアを選ぶ画面に移ります。
今回はUSBメモリにインストールメディアを作成するので「USBフラッシュドライブ」を選びます。
「次へ」を押すとWindows10のインストールメディアを作成するUSBメモリを選択する画面になります。
USBメモリのドライブを選びて「次へ」を押します。
するとWindows10のインストールファイルのダウンロードと、USBメモリをインストールメディアへの作成が始まります。
USBメモリをインストールメディアに作成するのには時間がかかるのでしばらく待ちましょう。
パソコンで他の作業をすることは可能です。
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インストール用USBメモリを使ってWindows10をインストールする方法
作成したWindows10のインストール用のUSBメモリをWindows10をインストールする方法についてみていきましょう。
ブートメニューを起動
インストールメディアのUSBメモリを挿入したパソコンの電源を入れます。
Windows10が起動する前に、ブートメニューを立ち上げます。
ブートメニューに入るためには、電源を入れて画面が真っ黒なうちにブートメニューを立ち上げるためのキーを押します。
ブートメニューを立ち上げるためのキーはパソコンのメーカーによって違います。
「ESC」「F1」「F2」の場合が多いので、メーカーのホームページなどでチェックしましょう。
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USBメモリをブートディスクとして設定
ブートメニューを立ち上げたら、USBメモリをブートディスクとして設定します。
USBメモリをブートディスクに設定する方法は次の通りです。
まずは上のタブからキーボードの左右の矢印キーで「Security」を選びます。
上下のキーで「Secure Boot Control」でEnterキーを押して「Disable」を上下キーで選びてEnterキーを押します。
左右のキーで「Boot」のタブを開いて、上下のキーで「Launch CSM」でEnterキーを押します。
上下キーで「Enable」を選びたらEnterキーを押します。左右キーで「Save&Exit」のタブに移動し、「Boot Override」でUSBを選びます。
shiftキーを押しながら一度パソコンをシャットダウンさせた後、ESCキーを押しながらパソコンを起動します。
すると起動デバイスを選択可能なので、USBを選択するとUSBメモリからパソコンが起動します。
USBメモリに作成したインストールメディアからWindows10のインストールが始まります。
ガイドに従ってWindows10をインストール
あとはガイドに従ってWindows10をインストールしていきましょう。
ライセンスへの同意を求められたり、再起動を求められたりすることがあるので、その都度指示通りに作業していけばUSBメモリからWindows10をインストールすることが可能です。
USBメモリからWindows10をインストールするときの注意点
USBメモリからWindows10をインストールするときには、いろいろと注意しなくてはいけない点があります。
ここからはUSBメモリからWindows10をインストールするときの注意点についてみていきましょう。
クリーンインストールになるのでバックアップは必要
USBメモリからWindows10をインストールする方法は、クリーンインストールになります。
クリーンインストールというのは、パソコンのデータをいったんすべて消去して、0からすべて書き換えてしまうインストール方法です。
Windows7からのアップグレードの場合には、データを残したままWindows10をインストールするアップグレードも選択することが可能です。
しかし、Windows10の調子が悪くて再インストールする場合には、0からOSを書き換えてしまうしかありません。
クリーンインストールの場合には、パソコンの中のデータは全て消えてしまうので、バックアップは必ず取っておく必要があります。
また、アップグレードの場合にも、データを残したままのアップグレードに失敗してデータがすべて消えてしまうこともあります。
必ずWindows10をインストールする前には、外付けHDDなどパソコンの外のバックアップ用のメディアにバックアップを取るようにしましょう。
バックアップはWindows10の標準機能で行うと簡単
Windows10を再インストールする前のバックアップ方法にはいろいろな方法がありますが、Windows10や7に標準搭載されている機能を使って行うと簡単に可能です。
外付けHDD等、バックアップするパソコンの外部のメディアを接続したら、Windows10ならスタートボタンから歯車マークを押してWindows10の設定を表示します。Windows7ならコントロールパネルを開きます。
Windows10なら「更新とセキュリティ」から「バックアップ」に、Windows7ならコントロールパネルから「バックアップする」に入ります。するとそちらからバックアップの設定が可能です。
アップグレードの時にはパソコンのスペックに注意
Windows7やWindows8.1のパソコンにWindows10をUSBメモリからクリーンインストールする場合には、パソコンのスペックに気を付けましょう。
パソコンのスペックによってはWindows10のインストールに必要な要件を満たしていない可能性もあります。
必ず事前にWindows10がインストール可能なパソコンかどうかチェックしてからWindows10のインストールをはじめましょう。
Windows10のインストールに必要なパソコンのスペックは次の通りです。
プロセッサ:1 ギガヘルツ (Ghz)以上のプロセッサまたは システム・オン・チップ(SoC)
RAM:32 ビット版では 1 GB、64 ビット版では 2 GB
HDDの空き容量:32 ビット版 OS では 16 GB、64 ビット版 OS では 32 GB
グラフィックス カード:DirectX 9 以上 (WDDM 1.0 ドライバー)
ディスプレイ:800x600
メーカーのホームページで機種ごとにWindows10へのアップグレードが可能かどうか公開している場合もあります。
自分自身でよくわからない場合には、メーカーのホームページでチェックしたり、サポートセンターに問い合わせてみたりしましょう。
デバイスドライバのセットアップが必要になることも
クリーンインストールで再インストールすると、デバイスの設定もすべてリセットされてしまいます。
場合によってはデバイスドライバのセットアップが必要になる場合もあります。
必要なデバイスはWindows10にも標準搭載されていますが、使っているものによってはメーカーから提供されているデバイスではないとうまく動かないものもあります。
特にグラフィックボードやサウンド、無線LANなどはWindowsに標準搭載されているドライバではなく、メーカー提供のデバイスを使用するものもあります。メーカーから提供されているドライバが必要なものは、1つずつセットアップしていきましょう。
まとめ
Windows10のインストールメディアをUSBメモリに作成する方法と、USBメモリからWindows10をインストールする方法についてみてきました。
パソコンを使っていると、いつ何が起こるかわからないのが正直なところです。
万が一ウイルス感染した場合などは、クリーンインストールで再インストールするしかない場合もあります。
事前にインストール用のメディアをUSBメモリに作っておけば、万が一のことを考えた場合、安心可能です。
ぜひこの機会にUSBメモリにWindows10の再インストール用のメディアを作成して、何が起きても大丈夫なように備えておきましょう。それと同時にバックアップもこまめに取っておけば安心です。