MP3tagはタグ情報を編集可能
音楽プレイヤーなどでMP3などの音楽ファイルを再生した時に、アーティスト名やアルバム名が表示されなくて困ったことはありませんか?
アーティスト名やアルバム名が表示されないのは、「タグ情報」と呼ばれる音楽ファイルの情報が記入されていないからです。
タグ情報を編集することで、アルバムやアーティストでプレイリストのソートを行えるようになったり、ジャンルごとに音楽ファイルをまとめたい時に役に立つようになります。
音楽ファイルの情報であるID3タグは、タグエディタと呼ばれるソフトから編集することが可能です。
ここでは、フリーソフトのタグエディタである「MP3tag」を利用してタグ情報を記入する方法をご説明していきます。
MP3tagのインストール方法
それでは、MP3tagのインストール方法を説明します。
下記リンク先のMP3tagの公式ページにアクセスしたら、「mp3tagv302setup、exe(数字はバージョンなので更新されることもあります)」を押してインストーラーをダウンロードしましょう。
※現在、MP3tagはMacOSに対応していません。動くのはWindows XP(SP3)・Vista・7・8・10の32bit&64bitバージョンのみになります。
ダウンロードが終了したら、インストーラーを起動します。「Mp3tag v3、02セットアップウィザードへようこそ」画面が表示されるので、「次へ」を押しましょう。
ライセンス契約書が表示されるので、読み終わったら「同意する」を押して進めましょう。
インストールタイプの選択画面が表示されます。
「Standard Installation」はパソコンを使用するユーザーアカウントすべてで使用可能なようにインストールするタイプ・「Portable Installation」はポータブルタイプで、自分自身だけが使用可能な形式です。
基本的にはPortable InstallationでOKと思います。
選びたら「次へ」を押しましょう。
「インストール先を選んでください。」画面では、インストール先フォルダを指定します。
デフォルトではユーザーフォルダが選択されているので、問題なければ「次へ」を押します。別のフォルダにインストールしたい場合は「参照」を押してインストール先フォルダを指定しましょう。
これですぐにインストールが行われます。インストールが終了すると「Donate」と書かれたボタンが表示されますが、これは寄付ボタンなのでクリックすると寄付用のサイトに移動するので注意しましょう。「次へ」をクリックすればセットアップ終了です。「終了」を押してセットアップウィザードを終了しましょう。
これでMP3tagのインストールは終了となります。現バージョンのMP3tagは日本語表記に対応しているので、日本語化する必要がない点が嬉しいです。
MP3tagの使用方法
それでは、MP3tagの使用方法を解説いたします。
基本的な使用方法
それでは、MP3tagを利用してMP3ファイルにタグ情報を記入してみましょう。
MP3tagはインストール時にショートカットアイコンを作成しないので、上でインストールしたフォルダまで移動して「Mp3tag、exe」を押して開きましょう。アクセスしやすくするのでに、右押してショートカットを作っておくのもいいと思います。
MP3tagが起動します。ウィンドウ右上の「ファイル」メニューを開いて「ディレクトリを追加」から編集したいMP3ファイルのあるディレクトリを選択するか、ウィンドウ内に直接ファイルをドラッグ&ドロップしましょう。
リストにファイルが追加されたら、編集するファイルを押して選択すると左側にタグパネルが表示されます。
このタグパネルの「タイトル」に楽曲のタイトル・「アーティスト」にアーティスト名・「アルバム」にアルバム名・「年」は発売年・「トラック」にトラック番号・「ジャンル」に楽曲のジャンルを記入しましょう。
また、コメントやアルバムアーティスト・作曲家・ディスクナンバーなどの情報も記入することが可能です。
タグパネルの下部にはアルバムのカバーアートが表示されます。もしカバーアートを変更したい場合は、カバーアートの上で右押して「カバーを追加」から画像を選択することでアルバムのカバーアートを変更することが可能です。画像ファイルをカバーアートの上に直接ドラッグ&ドロップでもOKです。
ちなみに、リスト一覧から該当項目をゆっくり目にダブルクリックすることでも項目を編集することが可能です。通常の速度でダブル押してしまうと、楽曲が再生されてしまうので注意しましょう。
タグ情報の編集が終了したら、ウィンドウ左上の保存ボタン・もしくはファイルメニューを開いて「フィールドすべてを保存」からタグ情報を保存しましょう。保存を行わずに別のファイルを選びてしまうと、編集した情報が消えてしまうため必ずタグ情報を編集したらすぐに保存するようにしましょう。
また、リスト内のフォルダを一括選択することで選びた音楽ファイルの一括編集を行うことが可能です。
一括編集も左側のタグパベルから行えますが、このときにタイトルなどの「維持」と表示された部分まで編集してしまうと選びたすべての音楽ファイルが同じ名前になってしまうため、アーティストやアルバムなどの共通している項目のみを編集するようにしましょう。
表示項目の選択
初期設定されている編集項目が多すぎる・あるいは編集したい項目がない場合は表示項目の選択を行いましょう。ウィンドウ上部の「表示」メニューを開いて「カラムの表示項目を編集」を押しましょう。
「カラムの表示を設定」ウィンドウが開きます。ここから出したい項目のチェックボックスをオンに、出したくない項目のチェックボックスをオフにして「OK」をクリックすれば設定が反映されます。
タグ情報の取得
タグ情報を手動で記入するのが面倒な場合は、ファイルを選びた状態でウィンドウ上部の「タグを取得」メニューからタグ情報を自動取得することが可能です。
タグ情報の記入は、特に制限なしで使用可能なfreedb・アカウントを作成するかフェイスブック、Googleアカウントでログインする必要のあるDiscogs・freedbと同様に制限のないデータベースであるMusicBrainzから選択することが可能です。基本的にはfreedbを使えばOKと思います。
まず最初は「freedb」を押しましょう。freedbはCDDBのデータベースとなっており、ここからアーティスト名とアルバム名で検索することで該当するアルバムのタグ情報を取得することが可能です。
freedbウィンドウが表示されたら、「挿入された音楽CDから記入」・「選択されたファイルから記入」・「記入」・「ウェブ情報から記入」から選びて「OK」を押します。ここではファイルを選びているので「選択されたファイルから入力」を押します。
※音楽CDを挿入している場合は「挿入された音楽CDから記入」を選択することで、CD情報を取得することが可能です。
検索結果が表示されるので、合っているものを選びて「次へ」を押しましょう。
「タグ情報を設定する」画面にタグ情報が表示されるので、問題なければ「OK」をクリックすればcddbのタグ情報が適用されます