「この接続ではプライバシーが保護されません」の原因
「セキュリティ警告」「この接続ではプライバシーが保護されません」こんなエラーメッセージがAndroidスマホで出てきてしまい、サイトが観覧できない、ということがあります。
それは、スマホのアプリやブラウザアプリなどから画面移動をしたときに多く発生します。
このエラーは「昨日まで普通に見ていたサイトが急に見られなくなった」「スマホが修理から戻ったらサイトにこのエラー(セキュリティ警告)が表示されるようになっていた」などよくあるトラブルの一つです。
「この接続ではプライバシーが保護されません」このエラーが出てしまう原因は大きく分けて2つあります。
アクセスしようとするスマホ側が原因
訪れようとしているサイト側が原因
原因については後ほど説明致しますが、もしサイト側が原因だった場合は、スマホ側では解決しようがありません。
「この接続ではプライバシーが保護されません」のエラーがが「突然出るようになった」場合はスマホ側に問題がある可能性が高いです。ここではその対策方法を解説します。
パソコンやスマホに問題がある
「この接続ではプライバシーが保護されません」このエラーが出てしまう原因の多くは、ブラウザで開いたサイトにアクセススしようとしている「スマホ・パソコン」側です。
まずスマホのサイトで「この接続ではプライバシーが保護されません」のエラーメッセージが出てしまっている場合には、一旦端末自体を再起動してみましょう。スマホ側が原因である場合大半これで改善します。
これでも改善しなかった場合ですが、「この接続ではプライバシーが保護されません」のエラーメッセージの原因の1つにGoogleが2017年以降から、全部のWebサイトの完全https化を進めている事があげられます。
なぜこんなことをするのかと言うと簡単に言えばセキュリティの強化です。httpsとは、Webサイトとの通信を暗号化するのです。
今はhttpからhttpsへの移行期間なので、どっちもサイト上に存在してる状況です。
このGoogle完全https化計画はまだ始まったばかりなので、大半のhttpのサイトは今まで通り見ることが可能です。しかし、現在一部決済情報記入画面などではhttpsになっていないと「この接続ではプライバシーが保護されません」という、今回のような警告が表示されるようになりました。
また、利用しているGoogle Chromeが古い場合は、まだ見られるはずのhttpのサイトでも警告が表示されてしまいます。この場合、Google Chromeアプリのアップデートが必要になります。Google Chromeアプリのアップデートに関しては後ほど記載します。
セキュリティ証明書に問題がある
次に考えられる原因に、サイト側のセキュリティ証明書に問題がある場合もあります。
セキュリティ証明書ってなに?と思う方もいると思います。セキュリティ証明書とは、Webサイト自体の身分証明書のようなものです。このセキュリティ証明書の有効期限が切れていたり、無効になっていたりすると今回のような「この接続ではプライバシーが保護されません」のような警告が表示されます。
しかし、これはサイト側の問題です。なので、スマホ側ではどうしようもありません。
Chromeに問題がある
2018年3月以降に「この接続ではプライバシーが保護されません」の警告が発生するのは、Googleが「シマンテック系の会社が発行するセキュリティ証明書を信頼しない」と対策した事が原因の1つです。
セキュリティ証明書は「サイト自体の身分証明書」と記載しましたが、多くの会社はこれを発行しています。しかし、その中でシマンテックという会社のセキュリティ証明書に問題があります。Chrome(Google Chrome)の一部バージョンで、シマンテック系のセキュリティ証明書をChrome(Google Chrome)で信頼しないと発表されました。
もし、今観覧しようとしているWebサイト側がこのシマンテック系のセキュリティ証明書だった場合、「この接続ではプライバシーが保護されません」の警告が出ます。
私たちユーザー側が可能な事といえば、Chrome(Google Chrome)以外のブラウザで見るしかありません。しかし、Chrome(Google Chrome)以外のブラウザもChrome(Google Chrome)と同じような警告が出る可能性はあります。
機種変更をしたときに「この接続ではプライバシーが保護されません」の警告が出た場合、こちらの原因が多いそうです。
「この接続ではプライバシーが保護されません」の対処法「Chrome」
次にご解説する対処法は、Chrome(Google Chrome)が原因だった場合の対処法です。
Chrome(Google Chrome)が原因でサイトが見ることできないという場合があります。
ここからはChrome(Google Chrome)で問題が起きていないか確かめていきましょう。
キャッシュをクリアする
まず最初はChrome(Google Chrome)・ブラウザのキャッシュをクリアしてみましょう。キャッシュが溜まっていた場合、警告が出たり動作が不安定になってしまいます。日頃からキャッシュクリアをすると、動作が軽くなったりしますよ!
それではパソコンでの対処法です。
右上の点が縦に3つ並んでいるボタンをクリック
「設定」をクリック
3、 「設定項目を検索」の欄に「キャッシュ」と記入
4、 1番下の「見ること履歴データを消去する」をクリック
5、 キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れ、「データを消去」ボタンをクリック
6、 Chromeを再起動
以上です。この後アクセスできなかったサイトにもう1回アクセスしてみましょう。
もしサイトが見ることできなかった場合は、先ほどのキャッシュを消去した画面で「見ること履歴」「Cookieと他のサイトデータ」にチェックを入れて、もう1回「データを消去」してみましょう。すると他のキャッシュも消去され、サイトが見ること可能なようになるかもしれません。
強制的にアクセスする
警告を強制的に解除してアクセスする方法があります。
「・・にアクセスする(安全ではありません)」をクリックすることで、強制的にサイトにアクセスすることが可能です。
しかし、その後にまたサイト上で不具合が起きる可能性もあるので注意しましょう。
Windows
WindowsでChrome(Google Chrome)など開くと「この接続ではプライバシーが保護されません」という警告が出る場合があります。
ここからはWindowsでの対処法です。
対処法その1
ブラウザを開き、ツールアイコン(歯車のマーク)を押して「インターネットオプション」をクリック
「詳細設定」をクリック
SSLおよびTLS関連の項目が出てくるので、それをすべてチェックして「OK」をクリック
対処法その2
Chrome(Google Chrome)のアドレスバーに「chrome:、、net-internals、#hsts」を記入
「Delete domain」にドメインを記入
「Delete」をクリック(実行しても画面に変化はありません)
いかかですか?上記のどっちかが終了した段階で、ページを再読み込みすれば警告が消えている可能性があります。
Android
利用している端末がAndroidなら、下記の対処法も有効になるでしょう。
もしあなたがAndroidユーザーであるなら、ぜひ試してみてください。
Chromeのアップデート
Chrome(Google Chrome)アプリのバージョンが古いと、今回のようなエラーの原因になります。Android7、0以降のスマホを利用している人は、これだけで解決することも多いです。
それでは、アップデートの方法です。
Playストアを開きます
左上の「Ξ」のマークをタップ
「マイアプリ&ゲーム」をタップ
アップデート一覧から「Chrome」を探します
更新があったら実行します
以上です。
WiFiの場合
ここからはカフェなどにあるフリーWi-Fiネットワークを使用している時の対処法です。フリーWi-Fiを利用してのブラウザやサイトの使用にはまた別の対処法があります。こちらもみていきましょう。
ポータルにログインする
カフェや空港などの場所のフリーWi-Fiを使用するときにはログインが必要です。ログインページを表示するのでには、http:、、 を使用しているページにアクセスする必要があります。
以下が手順です。
ブラウザで「http:、、」から始まる任意のウェブサイトにアクセスします
表示されたログインページでログインします
以上です。
シークレットモードで見る
アクセスしたページをシークレットウィンドウで開きます。こちらの方法はパソコン限定です。
もし、シークレットウィンドウで開こうと指定たページが表示された場合は、Chrome の拡張機能に問題があある可能性が高いです。
このエラーを解決するには、拡張機能を無効にするのが有効です。
OSを更新する
OSの更新が来ていませんか?今回のエラーや警告に限らず、OSの更新をしていないと端末が正常に動かない、ということは多くあります。ご自分自身の端末のOSが最新かチェックしてみましょう。
ウイルス対策ソフトウェアを一時的に無効にする
そもそもこの「この接続ではプライバシーが保護されません」のエラーは、「HTTPS 保護」「HTTPS スキャン」の機能を備えたウィルス対策ソフトを使用している場合に表示されることがあります。
このようなウィルス対策ソフトウェアにより、Chrome(Google Chrome)のセキュリティが適用されなくなっていることがあります。
この問題を解決するのでに、ウィルス対策ソフトウェアを無効にする必要があります。ウィルス対策ソフトウェアを無効にしてページを使用可能なようになった場合、今後セキュリティで保護されたサイトにアクセスする時はそのソフトウェアを無効にしてみましょう。
※必要な操作を終えたら、そのウィルス対策ソフトウェアを必ず有効にしましょう!
サポートを依頼する
どうしても「この接続ではプライバシーが保護されません」の警告が表示される場合は、ウェブサイトの所有者にお問い合わせしましょう。
ウェブサイト側の問題という可能性も考えられますからね。
「http://」から始まるサイトにアクセスする
上記でも説明しましたが、現在は多くのサイトで“https”から始まるサイトURLになっています。
そのとき証明書が必要になるのですが、フリーWi-FiなどでChrome(Google Chrome)を使用した場合、その証明書を読み込めず「証明書が無効です」という警告が出て来てしまうことがあります。
なので「“http”から始まっているサイト」にアクセスしようとするとその警告がでないので、Wi-Fiの認証画面にそのまま遷移することが可能です。
「thisisunsafe」と記入する
この対処法は意外とシンプルですが使えます。
「この接続ではプライバシーが保護されません」と警告が出ている画面で「thisisunsafe」と記入してみてください。なんと、すぐに画面が切り替わりフリーWi-Fiの認証画面に移行することが可能です!
※URL欄にとかではなく、その画面のままどこもクリックせずに、ただ文字をタイプするだけです。
ここからは豆知識ですが、昔は「thisisunsafe」の隠しコマンドは「badidea」だったんですよ。
しかし、最近になり「badidea」のコマンドが通じなくなってしまったのです。前から「badidea」を利用していた人は困惑してしまったことでしょう。なぜ「badidea」から「thisisunsafe」に変わったかは謎ですが「badidea」の前の隠しコマンドは「danger」だったんですよ。
ちなみに「danger」の意味は「危険」。「badidea」の意味は「悪いアイデア」。「thisisunsafe」の意味は
「これは安全ではない」らしいです。「danger」「badidea」「thisisunsafe」・・・どれもいい意味には取れませんよね?
それもそのはずです。Googleが警告を出すのにはきちんと理由があります。
みなさんもよく使用するであろうフリーWi-Fiは「スターバックス」などのようなチェーン店に配置されているものでしょう。それなら提供元がはっきりしているので、それなりに安心して使用可能です。しかし、場合によってはどこかの道を歩いていたら提供元のわからない無料Wi-Fiに繋がってしまうこともあります。
なので隠しコマンド(「danger」「badidea」)「thisisunsafe」を使用する場合には細心の注意が必要です!
Chrome(Google Chrome)がフリーWi-Fiのような保護(暗号化)されていない通信手段に対するセキュリティ対策として、警告を表示してそれ以上進ませないようにしてるんですね。
しかし、ユーザー側がそれを理解した上で、それでも使いたいという時のために、「thisisunsafe」という隠しコマンドを用意しているわけですね。