AndroidのUSB接続モード
Android端末のファイルというのは、写真を撮ったり画像をダウンロードしたりしていると日々多くなっていくものです。
Androidの内部ストレージを圧迫する場合もあり、そんなときにSDカード(外部ストレージ)へ移動する人もいれば、パソコンへ移動する人もいることと思います。
パソコンへ移動させる場合はUSBケーブルを使用してファイル転送を行う必要がありますが、Android端末とパソコンとをUSBで接続するとき、「USB接続モード」を選択する必要がある場合があります。
接続モードの種類
AndroidからのUSB接続モードには主に2種類存在しています。
一つがファイル転送モード、もう一つが充電モードです。端末によってはSDカードリーダーとして使用するUSB接続モードもあるようですが、ここではその話は割愛します。
Macとの接続なら「ファイル転送」モードに
パソコンでUSB接続したAndroid端末のファイル管理を行う場合、AndroidのUSB接続モードを「ファイル転送」モードにする必要があります。
なお、MacでAndroidとパソコンをUSB接続するときは、あらかじめファイルマネージャーアプリのダウンロードをしておく必要があります。ダウンロードせずに使用すると、MacパソコンがUSB接続したAndroid端末を認識できないのでファイル転送も可能でせん。
Mac用のファイル管理アプリとしておススメなのは「Android File Transfer」です。無料でダウンロード可能ですので、リンク先からダウンロードして使用してください。
Macの場合はそのような別のソフトが必要になりますが、WindowsパソコンでAndroid端末とUSB接続する場合はUSBケーブルを用意して接続すればファイル転送が可能になります。
WindowsOSでAndroidからのファイル転送を使用しようとしている人は特に何かダウンロードする必要はありません。
デフォルトは「充電」モード
なお、Androidとパソコンを接続した場合のデフォルトのUSB接続モードは「充電」モードです。このデフォルトのUSB接続モードである充電モードではファイル転送はできないので、USB接続モードを変更する必要があります。
文字通り「充電」するモードですので、充電するだけです。
Androidの接続モード「MTP」と「PTP」とは?
AndroidからのUSB接続モードの「ファイル転送」モードにも、2つの種類があります。
MTP(ファイル転送)とPTP(写真転送)です。見たことがあるかもしれない、という人もいると思いますし、実とき使用しようとしてどっちを使えばいいか分からなくて困っている人もいるのではないと思いますか。
AndroidのUSB接続モードを変更する方法
では、ここからはAndroidのUSB接続モードを変更する場合の変更方法を説明していきます。
変更手順
Android端末をパソコンとUSB接続すると、まず画面に「USB接続の用途」と表示されます。
そこで「ファイルを転送する」の表示を選びてください。これがMTPにあたります。(端末によっては「ファイルの転送(MTP)」等表記が異なる場合もあります)
接続時にはUSB接続モードはデフォルトの「充電」で問題なかったけれどファイル転送したくなった、間違えてUSB接続モードをデフォルトの「充電」モードのままにしてしまった、などの場合は下記の方法で変更してください。
通知バーから変更
表示こそされていませんが、Android端末の通知バーにUSB接続モードを切替可能な通知が、USB接続解除まで常駐しています。通知バーを開いてください。
「Androidシステム・この端末をUSBで充電」と表記されています。これがデフォルトの状態です。端末に表示は異なると思いますが、似たような表示があるかと思います。(ない場合は次の方法で切り替えをお願いします)
そこを押すと、先ほど表示されていたUSB接続モードの画面が表示されます。
Androidからファイル転送をしたいので、「MTP(Media Transfer Protocol)」を選びましょう。
通知の所が「USBをファイル転送に使用」に変わっているのが分かります。
Android端末には隠れ機能として「開発者向けオプション」というものがあります。これはアプリの開発などに携わる人が使用するもので、基本的に一般の人が使用するものではありません。表に出ていないのがデフォルトの状態です。
しかし、Android端末のUSBの接続モードを変更しようとするとここを開く必要があります。なので、まず最初は開発者向けオプションの開き方の説明から入りましょう。
Androidの設定を開いてください。
「システム」を選びます。
さて、一覧を見ていただくと「開発者向けオプション」は見当たりません。隠れ機能ですので、通常表には出ていないのです。
ではどうやって表に引っ張り出すかと言いますと、連打です。はて、と思われた方もいると思いますが、とりあえず進みましょう。
「端末情報」を開いてください。
端末情報の下の方に「ビルド番号」というものがあります。ビルド番号の部分を7回連打(連タップ)してください。
Android端末のロックNo、の記入を促されますので、記入しましょう。
「これでデベロッパーになりました!」と表示されます。これが表示されるとAndroid端末の開発者向けオプションを使用することが可能なようになります。
終了したら左上の矢印もしくは戻るボタンから「システム」の所へ戻ってください。
すると、先ほどはなかった「開発者向けオプション」が多くなっているのが分かります。
「開発者向けオプション」を開くとその中に「USB設定の選択」というものが表示されます。そこを選びてください。
ファイル転送をしたいので、「MTP(Media Transfer Protocol)」を選びましょう。
ファイル転送モードを自動選択する設定
なお、Android端末をパソコンへUSBで接続したとき、USB接続モードを自動的にファイル転送モードにする場合、開発者向けオプションから設定を変更する必要があります。
先ほど開発者向けオプションからUSBの接続設定を変更した人は特に設定変更する必要はありません。
なぜかというと、先ほど開発者向けオプションで触った画面と全く同じことをするだけだからです。
開発者向けオプションでUSB設定の選択で「MTP」を選択する、これだけで終了です。
この作業を行えば、次回からAndroid端末をパソコンUSB接続した時、デフォルトでのUSB接続モードが「MTP(メディア転送モード)」になります。
ただし、一つ気を付ける点があります。Android端末をパソコンに接続している時に通知バーで「充電」モードに変更した場合、開発者向けオプションの方で「充電」モードを選びた状態となってしまいます。
要するに、通知バーで変更してしまうと、それが次にAndroid端末とパソコンをUSB接続した時のデフォルトのUSB接続モードになってしまう、ということです。デフォルトの接続方法をMTPのままにしたい場合は気を付けて使用してください。
AndroidとパソコンをUSB接続してファイル転送する方法
さて、ではAndroid端末とパソコンをUSB接続してファイルを転送する方法の説明に入りましょう。
Windowsパソコンでの操作が中心になりますが、Macで使用している方も大体は同じ方法になるかと思います。Macで使用する人は下記の方法を参考にしてみてください。
接続に使うUSBケーブル
転送に使うケーブルですが、現在のAndroid端末の接続端子に対応するケーブルの端子は2種類あります。
一つが「Type C」と呼ばれる端子です。iPhoneの端子のようにどっちを上にして挿しても接続可能なケーブルです。比較的新しいAndroid端末はType Cの端子が主流になりつつあります。
上記のような端子がそれにあたります。
なお、Type Cの端子でないAndroid端末の場合は「Micro USB」という端子になります。ここ1~2年より前(2019年1月現在)のAndroid端末を所持している人は大体がMicro USBになるのではないと思いますか。
上記のように、挿す方向が決められているものが「Micro USB」になります。
なお、USBケーブルによっては「充電のみ」のものと「ファイル転送可能なもの」とがあります。充電のみが可能なUSBケーブルの場合、Android端末の方の設定をいくら変えようとファイル転送は不可能です。
購入するときはそのケーブルがファイル転送に使用可能なかどうかをチェックの上購入してください。
AndroidとパソコンをUSB接続しても認識されない場合
Android端末とパソコンをUSB接続して、USB接続モードもMTPにしたのにパソコンがAndroidを感知してくれない場合は、データの転送もできない状態になります。そんな場合の対処法をいくつか解説します。
Androidの画面がロック画面になっていると、読み込むことができない場合があるようです。
ロックを解除してみてパソコンがAndroidを感知してくれるようであればOKです。
基本的にUSB接続モードは「MTP」で問題なく行えるのですが、USB接続できない場合もあります。
その場合は、1回「PTP」で接続してみて、再度「MTP」で接続しなおしてみてください。
ファイル転送可能なケーブルだと思ったけど実は違ったからファイル転送できないだとか、ケーブルが断線していて使うことができないだとか、そういう原因で接続できない場合もあります。
1回別のケーブルで接続してみてください。
開発者向けオプションに「USBデバッグモード」というものがあります。
そこがONになっていないとパソコン側がAndroid端末を認識できない(大容量装置として接続されるなど)ことがありますので、1回チェックしてみてください。
なお、OFFになっているからと言って接続できないわけでもありません。
パソコンのUSBポートが原因で認識できない場合もあります。いくつかUSBポートがある場合は、差し替えてみてください。
パソコン側の何かが原因の場合、1回パソコンを再起動することで接続できない状況が解消することがあります。
1回パソコンを再起動してみて、再度接続を試みてください。
ファイル転送の手順
さて、ではAndroid端末からのファイル転送の方法を説明しましょう。
まず、Android端末とパソコンをUSBで接続しましょう。
Android端末にUSB接続モードの選択画面が表示されますので、「ファイル転送モード(MTP)」を選びます。
パソコンから操作
ここからはパソコンでの操作になります。エクスプローラを開き、そのうちスマホにあたるものを選びてください。
上記の場合は「SH-03J」(スマホの機種名)になります。
開くと「SDカード」と「内部共有ストレージ」があります。
SDカードはいわゆる「Android端末の外部ストレージ」、内部共有ストレージは言うまでもなく「Android端末の内部ストレージ」です。
ここでは「内部共有ストレージ」からファイル転送してみましょう。
例えば「Pictuers」を選びましょう。基本的に画像関係はここに入っていることが多いです。
では、画像を移動(コピー)する方法の説明に移動します。
移動(もしくはコピー)したい画像を選びて、エクスプローラーを別に開きます。(デスクトップへの移動でももちろん構いません)
普通にドラッグ&ドロップ(左クリックで)すると、コピーの作成になります。
この場合、Android端末の中に画像などのデータは残ったままです。
右クリックでドラッグ&ドロップすると、コピーと移動のどっちかを選ぶことが可能です。移動すると、Android端末の中に画像データなどは残りません。
ただし、何かの拍子でデータが消えてしまう可能性もありますので、コピーしてからAndroid端末の中のデータを消すという方法をとった方が安全です。
Android端末からパソコンへファイル転送する方法はご理解いただけましたか?
Macの人はデフォルトの状態では接続できないのでファイルマネージャーアプリが必要になりますが、そのダウンロードが終了すれば簡単にファイルの移動が可能なようになります。
WindowsやMacなどのパソコンにファイルを転送してAndroid端末の内部ストレージをちょっとでも多くすれば、アプリもたくさんダウンロードすることが可能ですので、ぜひ利用してみてください。