- SDカード、microSDカードの書き込み禁止を解除する方法
- SDカード、microSDカードの書き込み禁止スイッチがオンになっているかどうかチェックする
- カードリーダーの書き込み禁止スイッチがオンになっているかどうか確かめる
- 他のメディアにSDカードを挿入してみる
- 他のSDカードを挿入してみる
- SDカードが接触不良を起こしている場合
- SDカードの寿命が来てしまっている場合
- SDカードがウイルス感染していないかチェックする
- SDカードを強制フォーマットする
- コマンドプロンプトから書き込み禁止を解除する方法
- ポート制御ソフトを使用している場合
- グループポリシーエディタで書き込み禁止を解除する
- レジストリを編集して書き込み禁止を解除する方法
- SDカードへの書き込み権限を設定する
SDカードやmicroSDカードにデータをコピーするなど書き込みを行おうとした時に「このディスクは書き込み禁止になっています」とエラーが表示されて書き込みが行えないパターンがあります。
パソコンやスマホ・ゲーム機でSDカード・microSDカード使用しようとして書き込み禁止状態になってしまい困ったことのあるユーザーも少なくないのではないでしょうか。
書き込み禁止は、ハードウェアやソフトウェアの仕組みによって起こります。
この状態になるとデータの読み込みは可能ですが、書き込み・消去は行えなくなってしまいます。
データを保護したい場合には便利ですが、書き込みを行いたい場合は解除できないと困ってしまいます。
ここでは「このディスクは書き込み禁止になっています」とエラーが表示されて書き込み禁止になってしまう場合に解除する方法をご説明していきます。
SDカード、microSDカードの書き込み禁止を解除する方法
それでは、SDカード、microSDカードの書き込み禁止を解除する方法をそれぞれご解説いたします。
SDカード、microSDカードの空き用慮が十分にあるかどうかチェックする
SDカード・microSDカードには容量が定められています。
もし空き容量がない場合、容量不足なのでデータの書き込みが行えなくなってしまいます。
この場合は書き込み禁止になっているわけではないので、SDカードの空き容量をAndroidスマホならストレージ・Windowsパソコンならエクスプローラーからチェックしてみましょう。
もし空き容量が足りない場合は不要なデータを移行したり消去して空き容量を確保しましょう。
SDカード、microSDカードの書き込み禁止スイッチがオンになっているかどうかチェックする
多くのSDカード・microSDカードアダプターには書き込み禁止スイッチというものが搭載されています。
画像のSDカードの「LOCK」と書かれているスイッチをオンにすることでロックがかかり、書き込み禁止になり読み取り専用モードになる仕組みとなっています。
ロックを解除しない限り読み取り専用モードのままとなり書き込み禁止を解除できないので、もしロックスイッチがオンになっている場合はスイッチをオフにして読み取り専用モードを解除しましょう。
カードリーダーの書き込み禁止スイッチがオンになっているかどうか確かめる
カードリーダーの中には、書き込み禁止スイッチが搭載されているタイプのものもあります。
もし書き込み禁止スイッチが搭載されているカードリーダーの場合は、スイッチをオフにしておきましょう。
他のメディアにSDカードを挿入してみる
SDカード・microSDカードの書き込みが行えない場合、SDカードに原因があるのか書き込みを行おうとしている機器に原因があるのかを判断する必要があります。
他のメディアにSDカードを挿入して書き込みが行える場合は使おうとしているメディアに問題があると考えられ、もし他のメディアでも書き込みが行えない場合はSDカード側に問題があると考えられます。
他のSDカードを挿入してみる
上記「他のメディアにSDカードを挿入してみる」のやり方を実行してメディアに問題があると考えられる場合にも、他のSDカードを挿入して書き込みが行えるかどうかを確かめてみましょう。
もし他のSDカードでも書き込みが行えない場合、メディア側に問題があると断定可能なと思います。
SDカードが接触不良を起こしている場合
しばらく使用していないSDカードは、接点部分に酸化膜が発生してしまい接触不良を起こしてしまいます。
接点とは、画像の金色の部分です。ここでデータの読み取りや書き込みを行います。
酸化膜が発生してしまった場合は、接点を消しゴムで擦って取り除く・鉛筆で擦る・接点回復剤を使うといった方法があります。
鉛筆で酸化膜を除去可能なのはどうして?と思う方もいらっしゃると思いますが、鉛筆は導電率が高い黒鉛の塊です。
ですので鉛筆で接点を擦るというのは黒鉛を塗っているのと同じことになるわけです。安心して鉛筆で擦ってみてください。
SDカードの寿命が来てしまっている場合
SDカード・microSDカードは消耗品で、データの書き込み・読み込みによってどんどん劣化していきます。
また、SDカードには書き込みの回数に上限があります。
もしSDカードの寿命が来てしまっている場合はどうやっても書き込みを行うことができないので、新しいSDカードを用意する必要があります。
SDカードがウイルス感染していないかチェックする
SDカード・microSDカードがウイルスに感染してしまった場合、SDカード内のデータがロックされて書き込みが禁止されている可能性もあります。
この場合は、アンチウイルスソフトでウイルススキャンを行いウイルスを取り除いてしまいましょう。
SDカードを強制フォーマットする
SDカードがウイルスに感染したりカード内のデータが壊れてしまっている場合は、強制フォーマットを行いSDカード内のデータをリセットして再度使用可能なようにする必要があります。
「Windowsキー+Rキー」を同時押しして「ファイル名を指定して実行」を呼び出したら、「diskmgmt、msc」と記入して「OK」を押しましょう。
ディスク管理機能が開きます。フォーマットを行いたいSDカードを右押して「ディスクを初期化」を選びてフォーマットを行いましょう。
フォーマットが終了したら、SDカードが再び使用可能なようになります。
コマンドプロンプトから書き込み禁止を解除する方法
WindowsのパソコンでSDカード・microSDカードの書き込みを行おうとしても、システムの設定によって書き込み禁止になっている場合があります。この場合は、コマンドプロンプトから書き込み禁止を解除することが可能です。
デスクトップ画面左下のスタートボタンを押してスタートメニューを開き、「すべてのアプリ」一覧から「Windowsシステムツール」フォルダを展開して「コマンドプロンプト」を右押しましょう。
右クリックメニューの「管理者として実行」を押して管理者としてコマンドプロンプトを起動します。
コマンドプロンプトが表示されたら、「diskpart」とコマンドを記入してEnterキーを押しましょう。
「DISKPART>」と表示されるので「list disk」とコマンドを記入してEnterキーを押しましょう。
すると、パソコンに接続されているディスク(ストレージ)の一覧が表示されます。
データサイズや空き容量が表示されるので、SDカードの情報と一致しているディスクの番号を覚えておきましょう。
SDカードがディスク1の場合は「select disk 1」とコマンドを記入してEnterキーを押しましょう。
「ディスク 1 が選択されました。」と表示されたら、続いて「attributes disk clear readonly」と記入してEnterキーを押すことで、「ディスクの属性が正しく消去されました」と表示されて書き込み禁止状態が解除されます。
※SDカードを書き込み禁止に設定したい場合は、「select disk」でSDカードを選びてから「attributes disk set readonly」とコマンドを記入することで書き込み禁止に設定可能です。
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ポート制御ソフトを使用している場合
企業や研究機関のパソコンでは、USBメモリなどの外部ストレージ接続のときにウイルス感染を防止したり、データ漏洩を防ぐためにポート制御ソフトが導入されていることがあります。
ポート制御ソフトで管理されている場合、SDカード・microSDカードを使用するのでにはネットワーク管理者に許可を申請する・パスワードでアクセス制限を解除するといった方法を行う必要があります。
グループポリシーエディタで書き込み禁止を解除する
Windows 10 Proなどの環境では、グループポリシー設定で「書き込みアクセス権の拒否」が有効に設定されているためにSDカード・microSDカードの書き込みが行えなくなっている場合があります。
この場合は、書き込みアクセス権の拒否を無効にすることで書き込み禁止を解除することが可能です。
まず最初は「Windowsキー+Rキー」を同時押しして「ファイル名を指定して実行」を呼び出しましょう。
続いて、「gpedit、msc」と記入して「OK」をクリックすることでローカルグループポリシーエディターを開くことが可能です。
ローカルグループポリシーエディターが表示されたら、左側のフォルダツリーを「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「システム」の順番に展開し、「リムーバブル記憶域へのアクセス」を出しましょう。
次に「リムーバブル記憶域へのアクセス」の項目一覧から「リムーバブルディスク:書き込みアクセス権の拒否」をダブル押して開きます。
「リムーバブルディスク:書き込みアクセス権の拒否」の設定が表示されるので、左側にあるボタンの中から「無効」を押して選びましょう。
これで書き込みアクセス権の拒否が無効になり、SDカード・microSDカードの書き込み禁止が解除されます。
レジストリを編集して書き込み禁止を解除する方法
Windowsのレジストリを編集して、書き込み禁止を解除する方法があります。
しかし、レジストリはシステムで使用されている設定情報が保存されている場所なので、間違った編集を行ってしまうとパソコンの動作がおかしくなることがあるほか、最悪の場合はパソコンが起動しなくなってしまう可能性もあります。
なので、レジストリの編集を行う前にバックアップを作成し、編集は慎重に行いましょう。
「Windowsキー+Rキー」を同時押しして「ファイル名を指定して実行」を呼び出し、「regedit」と記入して「OK」を押しましょう。
レジストリエディターが表示されたら、まず最初はレジストリのバックアップを作成しましょう。
ウィンドウ上部のメニューから「ファイル」を開き「エクスポート」を押しましょう。ダイアログが表示されるので、保存先フォルダを選びてファイル名を記入したら「保存」をクリックすればバックアップを作成することが可能です。
続いて編集に移動しましょう。左側のフォルダツリーを「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SYSTEM」→「CurrentControlSet」→「Control」の順に展開して、Controlフォルダの中にある「StorageDevicePolicies」フォルダを開きましょう。
もし「StorageDevicePolicies」フォルダがない場合は、フォルダを作成しましょう。
「Control」フォルダを選びている状態で、レジストリエディターのウィンドウ上部に表示されているメニューの「編集」を押して、「新規」にマウスカーソルを載せると表示されるサブメニューの「キー」を押しましょう。
「Control」フォルダの中に「新しいキー #1」フォルダが作成されます。
このフォルダの名前を「StorageDevicePolicies」に変更してEnterキーを押してフォルダ作成を終了させましょう。
次に、「StorageDevicePolicies」フォルダを右押して「新規」→「QWORD(64ビット)値」を押しましょう。
もし使用しているパソコンが32ビットパソコンの場合は「DWORD(32ビット)」を選びてください。
「StorageDevicePolicies」フォルダ内に「新しい値 #1」が作成されます。
この値の名前を「WriteProtect」に変更してEnterキーを押しましょう。
作成した「WriteProtect」をダブル押して開くと、値の編集メニューが表示されます。
「値のデータ」の数値を「0」に設定して「OK」を押しましょう。
SDカードへの書き込み権限を設定する
Windowsのユーザーアカウント制御の設定次第では、SDカード・microSDカードへの書き込み権限が付与されておらず書き込み禁止になっていることがあります。
この場合は、書き込み権限を付与しましょう。
SDカードドライブを右押して、右クリックメニューの中から「プロパティ」をクリック
SDカードのプロパティが表示されたら「セキュリティ」タブの「アクセス許可:Everyone」をチェックして、「書き込み」項目に許可のチェックが入っているかどうかチェックしましょう。
もし許可のチェックが入っていない場合は、「編集」ボタンを押してください。
アクセス許可一覧が編集可能なようになるので、「書き込み」から許可のチェックボックスを押してオンにしましょう。
設定したら「OK」を押して権限付与を終了させましょう。
これで、書き込み権限を付与することが可能でした。権限がないために書き込み禁止になっている場合はこれで書き込みを行うことが可能なようになります。