- Windowsタスクスケジューラ
- Windowsタスクスケジューラの設定方法
- Windowsタスクスケジューラの使用方法
- Windowsタスクスケジューラに変更を加える方法
- Windowsタスクスケジューラで役に立つ機能
- Windowsタスクスケジューラが動かない場合の対処法
- まとめ
Windowsタスクスケジューラ
WindowsOSには、繰り返しの作業を自動化することが可能な機能である「タスクスケジューラ」が標準装備されています。アプリのダウンロードなどは不要です、WindowsOSタスクスケジューラは、Windows95では「システムエージェント」として提供されていました。Windows98から「タスクスケジューラ」に名称が変更されています。
Windowsタスクスケジューラは、事前に設定した時刻と間隔を繰り返して、プログラムやスクリプトを自動で実行してくれて、細かい設定まででき、複数のタスクも作ることが可能です。複雑な設定では自動化のプログラミングの設定も可能です。Windowsタスクスケジューラでの定番の使い人は以下の3つをご解説します。
繰り返し作業を自動化する
タスクスケジューラは設定した時間になると、繰り返し使用しているアプリを設定しておくと起動してくれます。定期的に決まった時刻に起動させたい機能を設定することで、効率アップをはかったり、作業を忘れるのを防ぐなど、使い人はいくらでもあります。
例えば、繰り返し作業とは、毎朝ログイン時に電子メールを起動させたり、メールの送信することも可能です。さらに、報告書を決まった曜日に立ち上げたり、月末の作業なども起動してくれます。パソコンでは時刻がずれることがありますので毎日時刻を正しく修正したり、シャットダウンを自動化したり、アラームで予定を知らせてくれたり、目覚まし時計としても設定することが可能です。設定方法には、毎日や毎週、曜日、毎月、1回限り、ログオン時など、細かく設定可能です。
定期自動バックアップ
パソコン作業で定期的で重要な作業に「バックアップ」を取ることが多いですが、忙しくてバックアップを取り忘れたということがあるかもしれません。そのような事態に備えて、タスクスケジューラでバックアップを定期で自動化することでバックアップの取り忘れを防ぐことが可能です。パソコンを使用していない時間にも動くように設定可能です。
パソコン作業で繰り返しバックアップを取っている方にとって、バックアップを取り忘れたら心配になることと思います。そのような事態に備えて、タスクスケジューラを使用してみましょう。設定を間違えると動かないので、最終チェックとしてテスト試行して、タスクが正しく動くことをチェックすることをお勧めします。
定期的にプログラムを実行する
繰り返し作業であるプログラムの起動をパソコンで自動化させて使用するのに、タスクスケジューラはとても便利な機能です。パソコンを起動させると、アプリとメーラーが立ち上がると時間短縮にも繋がります。さらに、プログラムを起動するだけではなく、プログラムを複数を組み合わせて、タスクを実行してくれる設定もすることも可能です。
パソコンにログインしたら、作業が終わっていたとう複雑な設定も可能です。自動ダウンロードから、実行するプログラムの実行順序を決めて設定しておくと全部パソコンが行ってくれます。ダウンロードだけでも定期的にプログラム実行も可能です。
Windowsタスクスケジューラの設定方法
Windowsタスクスケジューラが定期的な仕事に便利な機能であることをご解説しましたが、自動化の設定をするには、タスクスケジューラを起動して、メインメニューの表示まで行うことでタスク作成までの最初の用意は終了です。ここでは、タスクスケジューラのメインメニューまで開く2つの方法を解説します。
Windowsタスクスケジューラの使用方法
Windowsタスクスケジューラを起動ができて、メインメニューの画面が表示されて、左側にファイルがあり、右側に操作項目があるのをチェックできたら、ここでは、タスクの作成からプログラムを実行・開始するまでの使用方法を2つご説明します。
タスクの作成方法1
タスクを作成するには。左側の「タスクスケジューラライブラリ」フォルダを選びます。
タスクスケジューラライブラリを選びてから、右側の「基本タスクの作成」をクリックすると、「基本タスクの作成ウィザード」が起動します。このウィザードは初心者の人にお勧めの方法です。順序に従って登録するだけで簡単に自動化の設定が可能です。
基本タスクの作成ウィザードの「基本タスクの作成」画面の使用方法ですが、「タスクに名前」を記入します。同じフォルダ内では同じ名前は付けることが可能でせん。そして、「タスクの説明」を記入をします。説明は省略可能です。実行するときに間違える名前を設定しないようにしましょう。
タスクトリガーの設定方法
基本タスクの作成ウィザードの「トリガー」タブを選びます。トリガーの使用方法としては、定期タスクを開始する日付と時刻や実行する間隔を決めていきます。午前中の業務なら、午前にアラーム設定も可能です。3日ごとに設定することも可能です。
毎日を選択した場合
トリガーの画面で「毎日」を選びたら、毎日の画面では「タスク開始の年月日」「タスクを起動する時分秒」「起動を繰り返しする間隔」を設定します。例えば、毎日定期的に決まった時間に行う仕事に役に立つ使用方法が可能です。
毎週を選択した場合
トリガーの画面で「毎週」を選びたら、毎日の画面では「タスク開始の年月日」「タスクを起動する時分秒」「起動を繰り返しする間隔」「曜日」を設定します。例えば、毎週決まった曜日にする仕事に役に立ちます。毎週金曜日だけなどの決まった曜日に行われる定期的な作業の時に設定すると、作業漏れを防ぐ使用方法が可能です。
毎月を選んだ場合
トリガーの画面で「毎月」を選びたら、毎日の画面では「タスク開始の年月日」「タスクを起動する時分秒」「起動を繰り返しする間隔」「月」を設定します。例えば、月初めや月末締めなどに使用すると役に立つ使用方法が可能です。
1回限りを選んだ場合
トリガーの画面で「1回限り」を選びたら、毎日の画面では「タスク開始の年月日」「タスクを起動する時分秒」を設定します。例えば、特に決まってはいないイベントなどが行われる時に設定しておくと忘れることを防げます。
タスク操作の設定ープログラムの開始
基本タスクの作成のウィザードで「操作」画面の使用方法では、「プログラムの開始」をチェックして「次へ」進むことで自動化が実行されます。プログラムの開始画面では「起動するプログラム」を指定して、プログラムに引数が必要なら「引数の追加」を記入して、タスク起動時のカレントフォルダ(作業フォルダの指定)が必要なら「開始(オプション)」に記入します。開始という名称ですので間違えないようにしましょう。
プログラムの開始は自動でプログラムを実行します。電子メールの送信は、メールを自動で送信してくれます。
電子メールの送信項目では、「差出人」「送信先」「件名」「テキスト」添付フアイルでは参照から指定するなどの記入を行います。メッセージの表示はお知らせ画面で表示してくれます。
タスクの終了
基本タスクの作成のウィザードで「終了」画面では、作成したタスクの自動化設定の最後のチェックが可能です。
作成したタスクが実ときに実行されているのか不安な場合には「履歴」で実行ログをチェック可能です。画面下の「履歴」タブでチェック可能ですが、デフォルトでは無効設定です。右のメニュー操作項目から「すべてのタスク履歴を有効にする」をクリックすると有効となり「履歴(無効)」から「履歴」に変更されます。ここで有効にならない場合は、後半で履歴を有効にする方法を説明しています。
タスクの作成方法2
初心者の人は「基本タスクの作成ウィザード」で作成することをお勧めします。ここでは手動でタスクスケジューラを使用する方法を解説します。細かい設定が1回に可能なので、慣れた人は手動が良いと思います。
タスクスケジューラを起動して、左メニューの「タスクを追加したいフォルダ」と右の操作項目から「タスク作成」を押します。
「全般」タブでは、名前、場所、作成者、説明、セキュリティオプション、タスクの構成オペレーション、タスクを非表示にするかなどの項目があります。セキュリティオプションではログオン時のみ実行する、最上位の特権で実行するなどは必要であればチェックをいれます。
「トリガー」タブでは、開始させるトリガーを指定します。条件を満たすように設定することでタスクの実行が開始されます。指定した時刻にタスクを始めます。手動では、「新規(N)」を押します。
新しいトリガーが画面が表示されたら、タスク開始(G)の一覧から「スケジュールに従う」「ログオン時」「スタートアップ時」「アイドル時」「イベント時」「タスクの作成・変更時」「ユーザーセッションへの接続時」などから条件を選びます。設定の欄では開始(S)と間隔、曜日を指定します。詳細設定の欄では、遅延時間や繰り返し間隔、停止までの時間、有効期限が指定可能です。設定ができたら「OK」を押します。
「操作」タブでは、実行処理(プログラムの開始、電子メールの送信、メッセージの表示)を指定可能です。手動では1タスクに複数の操作を指定可能です。実行順もここで設定可能です。「新規(N)」を押します。「プログラムの開始」「電子メールの送信」「メッセージの表示」のいずれかを選びます。
「条件」タブでは、実行を決める条件の指定を行いますが、任意の条件が正しくないとタスクが実行されないので注意が必要です。ここでは、「アイドル」「電源」「ネットワーク」の欄を設定します。
「設定」タブでは、タスクの動作に影響を与える設定を行います。「タスクを要求時に実行する」「スケジュールされた時刻にタスクを開始できなかった場合、すぐにタスクを実行する」「タスクが失敗した場合の再起動の間隔」「タスクを停止するまでの時間」「要求時に実行中のタスクが終了しない場合、タスクを強制的に停止する」「タスクが再度実行するようにスケジュールされていない場合に消去されるまでの時間」から、動作を決めて設定します。時間がかかりすぎて他の作業に支障がでるタスクの停止までの時間を設定可能です。
Windowsタスクスケジューラに変更を加える方法
Windowsタスクスケジューラの作成方法では、「基本タスクの作成にはウィザード形式」と「基本タスクの作成のしたのタスクの作成をクリックするとダイアログ形式」で設定しながら作成可能なことをご解説しました。ここでは、予定外の事情で変更があった場合に作成したタスクのスケジュールを変更を加えることもあると思いますので、作り直す必要はなく、作成したタスクに変更を加える方法を解説します。
タスクの設定の変更方法
基本タスクの作成を設定してきて使い人はご理解いただけたかと思います。手動では細かく設定可能ですが、ウィザードで登録したタスクと設定の変更方法を説明します。
登録したタスクをチェックする方法
メインメニューの「タスクを作成したフォルダ」を選びてから、「F5」もしくは「右クリックから最新の情報に更新」を押します。作成したタスクを右押して「プロパティ」を開きます。タスクを消去する場合はプロパティの下にある「消去」と右メニューの操作項目から「×消去」することが可能です。
作成したタスクのプロパティから設定の内容をチェックしましょう。
全般・トリガー・操作の変更方法
「全般」のタブでは、タスク名や説明、場所などを変更可能です。手動ではなく、ウィザードでタスクを作成したときには、ここでセキュリティオプションの変更が可能です。
「トリガー」のタブでは、タスクを起動する時間、間隔、期間などの設定が変更可能です。トリガーのチェック画面では「編集」を押して、いつ起動するかや期間、間隔を変更します。例えば、起動時間を7時から10時に変更するなど。
「操作」のタブでは、操作では「プログラムの開始」やプログラム・スクリプトなどがあります。次の「条件」ではノートパソコンやタブレットの人は電源のチェックを変更しましょう。
設定の変更方法
「設定」のタブでは、手動では設定可能ですが、ウィザードで設定した人は、ここで、タスクの作成の時間停止や失敗したときの実行のやり方の設定が可能です。前のタスクスケジュールが実行している最中でも、新しいタスクスケジュールを設定することもできて、強制的に停止することも可能です。
Windowsタスクスケジューラで役に立つ機能
WindowsOSのタスクスケジューラには、繰り返し作業の設定以外にも細かい設定で役に立つ機能が揃っています。パソコンを使用していない時でも実行してくれたり、タスクを試運転したり、メッセージで知らせてくれたりも可能です。Windowsタスクスケジューラでは実行されて履歴もチェック可能です。ここでは、そんな役に立つ設定機能をご解説します。
ログオフしててもタスク実行が可能
夜間など、スケジュール実行の時刻にパソコンにログインしていない場合でも、設定で対応可能です。タスクスケジューラの「全般タブ」のセキュリティオプションにある「ユーザガログオンしているかどうかにかかわらず実行する」にチェックを入れることでタスクがログオフ状態で実行されます。
タスクのテスト実行が可能
タスクスケジューラには、作成したタスクのテスト実行することが可能です。時刻に正しく実行されるのでに、特にメール送信などはチェックしておくのが良いと思います。作成したタスクが含まれているファイルを選びて、タスク一覧からテスト実行したいタスクを右押します。メニューが表示されますので、「実行する」を押します。変更後のテスト実行が可能です。
メッセージの表示
上記の画像がメッセージの表示の画面です。デスクトップ上に表示したい内容を書きます。この操作で、指定されたタイトルとメッセージが表示されます。メッセージの表示の使用方法としては月一の定期作業や期限があるタスクなど、忘れやすい業務を登録しておくと便利です。
実行履歴を有効化する
デフォルトでは履歴は「履歴(無効)」の設定です。有効にするのでの設定方法を解説します。タスクが実行されたのかをチェック可能です。正しく実行されなかった場合にも履歴は有効にしておきましょう。
「Windows」+「R」を押して、ファイル名に「eventvwr、msc」を記入します。
「アプリケーションとサービスログ」を押して「Microsoft」から「Windows」を、さらに「TaskScheduler」を続けて展開していきます。
「TaskScheduler」から「Operational」を選びて右クリックから「プロパティ」を選びます。
「ログを有効化にする」にチェックを入れて「適用」して「OK」を押します。これで、履歴タブの無効がないことことをチェックします。
Windowsタスクスケジューラが動かない場合の対処法
ここまで、Windowsタスクスケジューラの自動化の使用方法や定期的に動かす設定方法について説明してきました。ここでは、タスクスケジュールが実行されない場合の対処法を説明します。どこで設定を間違えているのか、よく分からない設定などチェックのためにも参考にしてください。
タスクが実行されない
スケジュールが実行されない場合には、それぞれの原因によって対処法があります。タスクが実行されないのには、実行するファイルのミスもありますが、設定方法にも問題がある場合があります。それぞれの解決策をご解説します。
実行ファイルに間違いがないかチェックする
実行ファイル名を間違えたり、指定した場所にファイルがない場合には、履歴ではタスクが終了していても、エラーが出ていて実行されていないことになります。パスの間違いでもエラーが起こりますので、実行ファイルに間違いがないかチェックしましょう。またファイル名に半角括弧が使用されていると実行されないので使用しないようにしましょう。
タスクは実行されたが、プログラムが正しく実行されなかった場合には、役に立つ機能でご解説した「実行する」でテスト実行を試してみて、動作をチェックしましょう。
権限をチェックする
管理者権限で実行でないとエラーが表示される設定をしている場合には「最上位の特権で実行する」にチェックを入れる必要があります。スクリプトの内容によっても実行されないこともあるのでチェックは忘れないようにしましょう。
タスクスケジューラの設定に間違いがないか
1、全般タブで「ユーザーがログオンそているときのみ実行する」設定にしていると、ログオフ状態では実行されません。ログオフで動かない場合には設定を変更しましょう。
2、タスクスケジューラに登録したプログラムが自動で行われない原因には、基本タスクの作成の操作の項目にある開始(オプション)にプログラムがある作業フォルダの指定をすることで解決することがあります。
3、プロパティの条件タブで、電源の欄にあるデフォルトで有効になっている「コンピューターをAC電源で使用している場合のみタスクを開始する(P)」も外しておくことをお勧めします。ノートパソコンやタブレットを使用している人は注意が必要です。また「タスクを実行するのでにスリープを解除する(デフォルトはOFF)」もスリープ中にタスクスケジューラを起動するかなどもチェックしておきましょう。ネットワークの設定ではデフォルトは任意の接続ですが、特定のインターネット回線に繋ぐ時のみタスクを開始することも可能です。
4、トリガーでは毎日と設定しているにもかかわらず、2日ごとに実行される場合の対処法は、設定のタブで、「タスクを停止するまでの時間」を「1日」に変更してみましょう。