Windowsのパソコンでハードディスクドライブ・SSD・光学ドライブをエクスプローラーで見てみると、各種ドライブの名前の後ろに「(C:)」や「(D:)」とアルファベットがついています。
このアルファベットのことを「ドライブレター(ドライブ文字)」と呼びます。
このドライブレターは、外付けHDDやUSBメモリなどにも割り当てられるため、パソコンに接続した順に追加されていきます。
なので、たくさんのデバイスを手持ちのWindows10パソコンに接続したけど、もう使うデバイスが少なくなった・固定化されたからドライブレターを分かりやすいように変更したいと考えるユーザーもいらっしゃるかと思います。
ドライブレターは変更することが可能です。
ここで、「ドライブレターを変更して影響はないの?」と気になるユーザーの方もいらっしゃるかと思います。実ときのところ、ドライブレターを変更することによる影響は大きいため注意が必要です。
ドライブレター(ドライブ名)を変更することによる影響
一部のプログラムが正しく動作しなくなってしまう可能性がある
Windows10にダウンロードされているプログラムは、プログラムの場所が決まっています。
例えばGoogle Chromeをデフォルト設定でダウンロードすると「C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome、exe」というパスになっているはずです。この状態でCドライブのドライブレターを変更して「F」にしたとしてみましょう。
するとドライブがFになったのにも関わらず、Google Chromeのパスは上記のままで固定されてしまうわけです。
なので、Google Chromeを起動しようとしてもできなくなってしまうのです。この場合、1回Google ChromeをアンダウンロードしてFドライブに再ダウンロードしなければならなくなってしまいます。
それ以外にも、プログラムによってはどこのドライブにダウンロードしても、作業データを特定のドライブに保存するようになっているものもあります。
パソコン用ゲームを例として挙げると、Dドライブにゲーム本体をダウンロードしてもセーブデータなどの各種データはCドライブに保存する、
といった挙動を行うことがあり、この場合にCドライブのドライブレターを変えてしまうとセーブデータを読み込めなくなってしまいます。こういった仕様を持つプログラムは珍しくありませんので、十分注意が必要と思います。
ドライブレターの重複による障害発生
すでに割り当てられたドライブレターを常時使用するドライブに割り当てることで発生するトラブルですが、例えばDドライブがある状態で同じドライブレター「D」を持つ外付けHDDを接続した場合に、外付けHDDが読み込めなくなったり、データ内容が吹き飛んでしまうといった障害が発生することがあります。
このため、同じドライブレターを持つデバイスを使う可能性がある場合は、ちゃんととドライブレターの入れ替えを行っておきましょう。