Windows10のパソコンで、何の作業も行っていないのに関わらずCPU使用率が高くなっているというパターンがあります。
一体何のプロセスがCPUを使用しているのか、タスクマネージャーからチェックしてみると「Runtime Broker(ランタイムブローカー)」というプロセスがCPUを多く使用していることがあります。
このRuntime Brokerとは一体何なのか気になるユーザーは多いと思いますが、更に気になるのは「停止していいのかどうか」だと思います。
そこでここでは、Runtime BrokerのCPU使用率が高い場合の対策方法についてご説明していきます。
Runtime Broker
気になるRuntime Brokerとは何なのかについてですが、Runtime BrokerはWindows10でストアアプリ(フォトなどのアプリ)のデータ監視を行っているアプリです。
普段は特に異常動作を起こすことのないプロセスですが、ストアアプリの使用中に何かの操作が引き金となって急にCPUとメモリを異常消費してしまうことがあります。
厄介なのが、タスクマネージャーでRuntime Brokerを停止しづらい点です。
Runtime Brokerをタスクマネージャーで停止させると、Microsoft Edgeなどのストアアプリが停止してしまうため、うかつに停止させることができないのです。
Runtime Brokerの対策
Runtime BrokerがCPUとメモリを異常消費するトリガーになりやすいアプリとして「フォト」が挙げられます。ここで、フォトの設定を変更することでRuntime Brokerの対策を行いましょう。
スタートメニューの「すべてのアプリ」からフォトを起動したら、ウィンドウ右上のメニューボタンを押してメニューを開き「設定」を押しましょう。
設定画面が表示されるので、「これまでの検索結果の一覧を次に表示します。」項目に表示されているフォルダーの右側に表示されている×ボタンを押して消去しましょう。
×ボタンをクリックすると「このフォルダーを消去しますか?」と尋ねられるので「フォルダーの消去」を押して消去しましょう。
説明文に書かれている通り、フォト一覧に表示されなくなるだけでフォルダは残ったままとなるので安心してください。
この操作を行い「これまでの検索結果の一覧を次に表示します。」項目からフォルダを全部消去することで、Runtime BrokerがCPUやメモリを異常消費することはなくなります。
Runtime Brokerの停止方法
そもそもRuntime Brokerを停止させたいという場合は、レジストリを変更して止めるという停止方法があります。しかし、レジストリの変更は危険ですので自己責任で行ってください。
「Windowsキー+Rキー」の同時押しで「ファイル名を指定して実行」を呼び出したら、「regedit」と記入して「OK」を押しましょう。
レジストリエディターが起動したら、パス「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\TimeBrokerSvc」を出して、TimeBrokerSvcフォルダ内の「Start」をダブルクリックしましょう。
DWORD(32ビット)値の編集ウィンドウが表示されるので、値のデータを「3」から「4」に変更して「OK」を押しましょう。その後にパソコンを再起動することで、Runtime Brokerを停止させることが可能です。