Windows10のパソコンの操作中に、急にパソコンが重くなってしまってタスクマネージャーを見てみると、「システムの割り込み」がCPU使用率100%になってしまっていることがあります。
CPU使用率が高くなったままだとCPUの温度が上昇して、最悪シャットダウンしてパソコンが停止しまうこともあります。
そこでここでは、「システムの割り込み」が重い場合の原因と解決方法をご説明していきます。
「システムの割り込み」が重い原因
システムの割り込みとは、タスクマネージャーには表示されているものの実行ファイルが存在していないため「もしかしてウイルスかも?」と思ってしまう方もいるかと思いますが、この正体は「遅延プロシージャ」呼び出し処理を出しるものとなっています。
システムの割り込みは「割り込み処理ルーチン」と「遅延プロシージャ」に分かれるのですが、割り込み処理ルーチンは各種デバイスの状態をチェックしてデータを読み込む用意をして割り込み処理を行うものです。
一方遅延プロシージャは、データの処理を後からゆっくり行う割り込みとなっています。システムの割り込みのCPU使用率が高い原因は、この遅延プロシージャの処理が遅れているということになります。
CPUの性能が低い場合、遅延プロシージャの処理に時間がかかってしまうためシステムの割り込みのCPU使用率が高くなる状態が起きやすいです。
また、パソコンの掃除を行っていないために埃などが詰まり排熱がうまく行われていない・USBデバイスの接続ハードウェア数が多い・バックグラウンドでWindows Updateが行われている・ブラウザの使用中や動画の見ること・データサイズが大きいアプリケーションを実行するといったときにもシステムの割り込みのCPU使用率が高くなりやすいです。
「システムの割り込み」が重い場合の解決方法
それでは、システムの割り込みが重い場合の解決方法を説明します。
Windowsの自動アップデートを行わないように設定する
Windows Updateがバックグラウンドで実行されていると、システムの割り込みが重くなりやすいです。作業中に重くなったら困るという場合は、Windows Updateが自動で行われないように設定変更しましょう。
デスクトップ画面左下のスタートボタンを押してスタートメニューを開き、「すべてのアプリ」から「Windows管理ツール」フォルダを展開して「サービス」を押しましょう。
サービス一覧が表示されるので、「Windows Update」を右押してメニューの「停止」を押しましょう。これで、Windows Updateが自動実行されないようになります。
パソコンを再起動する
遅延プロシージャの処理が溜まっていて追いつかない場合はずっとシステムの割り込みのCPU使用率が高くなったままになってしまうので、パソコンを再起動して処理を強制的に終了させることでシステムの割り込みをおとなしくさせることが可能です。
パソコンを買い替える
パソコンの性能が低い場合、各種アプリケーションの処理が滞りやすくなるためシステムの割り込みが重い状態になりやすいです。
CPUを性能のいいものに交換したり、パソコンを全体的にスペックが高いものに買い替えることでシステムの割り込みのCPU使用率が高くなるのを防ぐことが可能です。