今回は猫の駆除の様々なやり方について書いて行こうと思います。
猫が苦手なスプリンクラーや苦手な匂いについても欠いています。
そして、動物愛護法を破ってしまう可能性がある駆除のやり方もどのようなものがあるかを解説しています。
(今回の記事での「駆除」というのは「追い払う」と同義だと考えてください。)
猫は動物愛護法で保護されている生き物で、殺したり虐待することは法律で禁止されています。
ネコの習性を知る
猫は一回おしっこやウンチをした所にまた何回もやり続ける習性を持っています。
ウンチを拾い除いても、匂いが残っていると、ここは自分の場所だと思い、何回もそこでトイレをします。
野良猫ならば、自分が気に入ったところを住み家にする可能性もあります。
何度もホウキなどでおっぱっらっても、居心地がいいところだと、人間がいないときに、戻って来るので、なにかしらの対策を取らないといけません。
猫を駆除するためには、最初にネコの習性を知る事から始めましょう。
猫が水を嫌がることは、知っている人も多いですが、環境の変化に対して、適応する力が弱いということは知っている人は少ないと思います。
例を挙げると自転車とか植木の場所が変わると、落ち着かなくなって、別の場所に移動する習性があるのです。
そして、柑橘系の匂いや、酢の匂いが大嫌いなので、追い払うときは憶えておくと良いです。
野良猫の駆除方法7選
水をかけてネコを駆除する
猫は水を嫌がります。
日常でよく見かける猫の祖先はリビアヤマネコという砂漠に生息していた猫です。
すごく乾燥した地域の猫だったので、水に適応できません。
その性質が現在の猫にも受け継がれて、猫は水が苦手なのです。
野良猫が近くに来たら、水鉄砲などで水をひっかけると、嫌がって、逃げていきます。
そして、バケツなのに水を猫にぶっかけるのも効果があります。
気を付けないといけないのが、野良猫に人間によって水鉄砲が発射されているのを気づかれないようにするということです。
人間がやっていることだときずかれると、野良猫は人間がいない時に、来てゴミ箱や庭にいたずらをするので気を付けましょう。
猫に水をかけるのは効果がすごくありますが、長い時間外を見張っておくのもしんどいです。
猫が庭などに入ってきたら、自動的に水をかけてくれる商品があると便利です。
そこで開発されたのが、猫よけのスプリンクラーです。
赤外線のセンサーで野良猫を発見して、猫に水をぶっかけます。
有効範囲は10メールくらいあります。
薬品や毒を使っていないので、猫に害を与えないで追い払うことができます。
気になるのが水道代ですが、「Newビーストバスター3」を例にとると、1日に10回くらいスプレー噴射して、1ヶ月で30円ほどでコストも安いです。
ニオイでネコを駆除する
ミカンやオレンジなど柑橘類の皮
猫は蜜柑やオレンジの匂いが大嫌いです。
猫が家の庭などに侵入しないようにする忌避剤が売っていますが、その大半が「シトラス系の香り」つまり「柑橘系の香り」を使っています。
蜜柑の皮やオレンジの皮を野良猫が近づきそうなところに置いておきましょう。
皮を見るだけですぐに逃げる猫が存在するくらい、猫は嫌いです。
猫は、酸っぱいものを「腐った食べ物」だと思う特性があります。
柑橘類だけでなく、酢も苦手なのは、腐っていると感じているからです。
そして、柑橘の皮に入っている「リモネン」という成分は猫にとっては有害な成分です。
「リモネンは別名「オレンジオイル」と言われていて、掃除のときに利用されたりします。
猫が「リモネン」を体内に入れると、体内で分解できなくて、吐いたり、身体を動かせなくなったり、意識が無くなったりします。
木酢液やお酢
猫は酢の様なすっぱい匂いが苦手です。
ごみ置き場などにネコが近づいて迷惑している時は、木酢液や酢液をまくのがおススメです。
もっと効果を強くしたい場合は
・唐辛子10本
・レモンバームの葉 20枚
この三つを混ぜて2日ほど置いておきます。
使用する場合は5倍~10倍ほど水で薄めてスプレーで使います。
気を付けないといけないのが、酢の匂いがキツイので、自分の家でスプレーした時に、近隣の住宅に迷惑になってしまう可能性があることです。
ハーブの香り
ユーカリ、ミント、レモングラスなど、猫が苦手な匂いを家の周りにまきましょう。
水100mlにアロマオイルを何滴か混ぜて、スプレーすればOKです。
そして、アロマスプレーだけでなく、アロマの植物を家に置くのもオススメです。
ゼラニウムやマリーゴールドなど、簡単に育てることができる植物にも猫が苦手なものがあるので、庭で育ててみるのもいいかもしれません。
タマネギやニンニク
玉ねぎの強烈な匂いや、ニンニクの匂いも猫が嫌がります。
どっちとも薄く切って、小さく刻んだものを撒くと良いです。
でも、気を付けないといけないのは、玉ねぎは野良猫を追い払うことができますが、ゴキブリが寄ってくることです。
コーヒーの出し殻
猫はコーヒーが嫌いです。
猫はカフェインを取ると、お腹を下したり、嘔吐したりします。
最悪な場合は、おしっこを漏らしたり、痙攣して死にかけることもあります。
猫はどんなものでも舐めるの習性があるので、コーヒーの出し殻をまいておくと舐めて、体調を崩します。
カフェインが含んでいるもの全般がダメなので、チョコレート、コーラ、お茶など体調を崩す原因になります。
庭の敷地におしっこやウンチを野良猫がすると、仕返しをしたくなりますが、「動物の愛護及び管理に関する法律」という別名「動物愛護法」というものがあるので、殺したり、傷つけたりすることは、2年以下の懲役か200万円以下の罰金が科せられますので、注意が必要です。
なのでこのやり方はあまりオススメではありません。
植木の配置を変えてネコを駆除する
野良猫がおしっこやウンチを庭などでしていくのは、その場所が居心地の良い場所だからです。
なので、居心地の悪い場所にすれば、野良猫も来るのを止めます、
例を挙げると、植木鉢の場所を変えたりすると、違うところに来たように錯覚するので、猫もしばらく近づきません。
水を地面に撒いておく
猫は水が大嫌いです。
飼っている猫でも、風呂に入れようとすると、逃げて、飼い主がひっかかれる時もあります。
猫の毛は、1回水に濡れると長時間乾きません。
脂分がちょっとしかない毛なので、水をはじくことができません。
毛と毛の間に沢山の水分を含んでしまいます。
猫は長時間水に濡れた状態でいると、体温が低くなってしまうので、サイアク、病気になったり死んでしまったりする可能性があります。
猫は水に濡れると命の危険があることを習性で知っているので、水を嫌うのです。
水を嫌う特性を利用して、猫が近づいてほしくない場所に、いっぱい水をまきましょう。
水が地面に濡れた程度では、猫の個体によっては、平気で通る場合もあるので、水たまりができるまで撒くのが良いです。
ゴミはフタ付きの入れ物に入れてネコを駆除する
ゴミの日にゴミを置いておくと、野良猫が近づいてきて、ゴミを散らかしていくときがあります。
ゴミ袋に入れていても、猫の鋭利な爪で破られてしまいます。
野良猫の被害が大きい地域は、ビニール袋のゴミを置いておくと猫にあさられるので、ふたが付いたゴミ箱でゴミを捨てると良いです。
家の外にゴミを捨てる時に、ゴミのフタが軽くてすぐに開けれるものだと猫が開けることがあります。
そして、風が吹いて開いたりしやすいフタも、猫やカラスにいたずらされるので注意しましょう。
猫はゴミ箱だけでなく、狭い所や箱の中に侵入するのを好みます。
なので、外にあるごみ箱は、猫には良い遊び場になるのです。
外に設置するゴミ箱は、フタが重くて簡単に開けられない物を選択しましょう。
ホウ酸団子でネコを駆除する
ゴキブリを駆除するのにホウ酸団子は効くのは有名ですが、猫にとってもホウ酸団子は毒です。
猫がゴキブリ対策で設置したホウ酸団子を誤って食べると、嘔吐したり、痙攣したりします。
ホウ酸団子はホウ酸に加えて、玉ねぎや小麦粉で製造されているので、猫が好奇心から舐めたり食べたりするのです。
小さな幼児が食べても危ないです。
猫の場合は、ホウ酸の致死量は体重1キロに対して2グラムくらいなので、5キロの猫で10グラムが致死量になります。
中毒症状が起きるのは、猫の体重1キロに対して0,3グラムほどなので5キロの猫がと1,5グラムです。
人間の大人の場合は、体重1キロに対して0,2グラムで中毒になるので、60キロの人は12グラムで中毒が起きます。
身体が耐えられる以上のホウ酸を身体に入れると、猫でも人間でも、嘔吐したり、腹を壊したりします。
腎臓に害を与えて、最悪の場合は死にいたることもありえます。
野良猫にホウ酸団子を無理やり食べさせるのは、動物虐待になってしまうので、この方法もやってはいけませ。
車の不凍液
ホウ酸団子を猫に食べさせるのも「動物愛護及び管理に関する法律」に反しますが、童謡に、車の不凍液を食べ物に混入して食べさせるのも違反になります。
ネット上の大きな掲示板で、これが動物虐待になるのかどうか、論争になったことがありました。
車の不凍液に含まれている、エチレングリコール、ノーシン、バファリンなどの成分は野良猫にとって、すごく害のある有毒成分です。
その中でもヨーロッパ車の不凍液は、野良猫が嫌がる匂いや味ではないので、進んで舐めたり、飲んだりしてしまいます。
車の不凍液をエサなどに混入させて野良猫に与えるのは、動物の愛護及び管理に関する法律で禁止されているので気を付ける必要があります。
まとめ
この記事では野良猫の駆除のいろいろなやり方を書いてきました。
もしも庭に水道ホースがあるなら、猫よけのスプリンクラーはとても便利です。
猫は水が苦手で、水の噴射にびっくりして近づかなくなります。
そして、柑橘系の香りも猫は嫌いです。
家で蜜柑を食べたら、皮は処分せずに残しておきましょう。
コーヒーの出し殻、ホウ酸団子は、猫の身体を壊し、最悪の場合、命をうばってしまいます。
「動物の愛護及び管理に関する法律」で禁止されていますのでやめておきましょう。
外に設置するゴミ箱は、猫が荒してしまわないように、フタを開けれないような重たいフタのゴミ箱にしまよう。
家庭菜園をやっている人は間引きした野菜や果物を放置していると猫が寄ってくるので注意しましょう。
そして地域全体で野良猫の防止をこころがけましょう。