狂気の世界に君臨する、虚構の神々――その名は、「アヴァルト」!! 『怪物王女』のストーリーテラーが放つ、予測不能のダークファンタジー。(アマゾン引用)
流行と独創性が共存する作品
『アヴァルト』は『月刊少年シリウス』で連載中のSFファンタジー漫画。
舞台は遠い未来、オンラインRPGの世界が再現された地球。
コールドスリープから目覚めた宇宙飛行士がその時代の地球人たちとともに、神として君臨する「アヴァルト」という巨人たちに立ち向かう物語を描いています。
彼が眠っている間に、なぜ地球はオンラインRPGの世界を再現した世界に変貌してしまったのか?
「アヴァルト」たちは何者なのか?なぜ強大な力を得たのか?
特殊な設定、様々な謎をちりばめながらも、弱者が力と知恵を結集して強者に立ち向かう王道のストーリーが展開されています。
ゲームとの関連性
光永先生の作品はどれも個性的だけど、共通する特徴の一つに、多くのオマージュ要素が見られる点が挙げられます。
『怪物王女』は主要メンバーの顔触れが完全に『怪物くん』でした。
今回、主人公は生身ではなく過去にそのRPGで使用していたアバターの姿で地球に降り立つのですが、その姿はカエルの剣士。
90年代からゲーム文化に親しんでいる人なら、『クロノ・トリガー』のオマージュだと一瞬で分かると思います。
その他、回復の泉は明らかに『ゼルダの伝説』シリーズを意識していますし、僕はは未プレイだけど、『ダークソウル』シリーズを意識した描写もあるそうです。
ゲームファンであれば、数あるオマージュのシーンを探しながら読むのも楽しみ方の一つだと思います。