過去は変えられないと多くの人が思っていると思います
でもそれは間違いです。過去は変えられます
記憶というのは過去の記憶だと思っている人が多い
でもそうではありません
記憶というのはビデオ記憶のように過去を記録するものではなくて人間の記憶はその時の気分によって変わるのです
色々な心理実験が思い出す時の心理状態によって思い出される内容が違ってくることがわかっています
逆にいえば記憶は思い出している人の心理状態を反映するのです
実験協力者に物語を聞かせた後に半分の人には楽しい事を思い出し、肯定的な気分に浸ってもらう
残りの半分の人たちには嫌な出来事を思い出し、否定的な気分に浸ってもらう
そして、先に聞いた物語を思い出してもらう
そうすると同じ物語を聞いたのに肯定的な気分の人は楽しい内容を多く思い出し、
否定的な気分の人は悲しい内容を多く思い出す傾向がみられたのです
人間は今の気分に馴染む事柄を思い出しやすいのです
辛い思い出が多いから鬱になるのではなくて気分が鬱状態だから辛い記憶を思い出してしまうのです
楽観的な人が成功しやすいのは楽観的なほうがいろいろなことにも意欲的に取り組み、嫌な事があっても落ち込みにくく、身体の病気にもかかりにくいからです
楽観的な人と悲観的な人を比べるとどこが違うのでしょうか
それは過去の解釈の仕方が違うのです
過去の不幸な出来事を話すとき、悲観的な人はその出来事によって自分がどんな被害を受けたか、どれほど嫌な目にあったかを語る傾向があります
逆に楽観的な人はその不幸のおかげで得たものに目を向ける傾向があります
つまり過去の記憶を前向きに考えることで明るい未来図が描けるようになるのです