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いぬやしき 第1巻のネタバレと感想!アニメ化予定 無料試し読み

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いぬやしき 第1巻 あらすじと感想。ネタバレです。



ネタバレがあるので先に試し読みしたい方はこちら
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いぬやしき第1巻のあらすじ


主人公の犬屋敷壱郎(以下、壱郎)は女子高生と男子中学生の子供、そしてノーメイクの妻を連れてキャッシュで購入したマイホームを訪れる。





辿り着くまでの道のりでは娘に文句を言われたが、到着した場所はなんと豪邸。先程まで文句を垂れていた娘も「お父さん頑張ったね」と誇らしげ。しかし、その豪邸は娘の新しい学校の同級生宅で、その裏にある普通の家が新しい犬屋敷家だった。嬉しそうにしていた娘も、息子も、落胆と父への不満ばかりになった。





壱郎が荷ほどきを始めると、妻と息子と娘は夕飯を食べに出かけてしまう。壱郎は腰の痛みを感じつつも、一人分の出前を注文し引き続き荷ほどきを頑張っていた。







次の日から家族はそれぞれ仕事、学校へ行く。壱郎は相変わらず、通勤電車の中で押し潰されながら会社へ向かった。






壱郎は帰宅する電車の中で、地べたに座りお菓子を広げて大声でお喋りを楽しんでいる高校生の集団の一人に押されて不快な思いをしていた。






“壱郎はそのうちの一人を睨みつけ、自分を押し潰しているそいつを手でグイッと押しのけ、そいつにネクタイを引っ張られ無理矢理立たされ怒鳴られる”という想像をしながら、そうはならないようにと震えていた。







帰宅中にたまたま通りかかった牛丼屋の前で、息子と友人が立ち止まり、友人が「ああやって夜一人で牛丼食ってるサラリーマンってさ、何が楽しくて生きてんだろうな、家族とかいないのかな」と自分の父に向けて言われ、息子は恥ずかしさでいっぱいの表情を浮かべた。







壱郎が、突然犬を飼うと言い出す。娘は、ポメラニアンがいい!と言い息子は、猫がいい…と呟くが壱郎は動物愛護センターに行く事を提案する。すると乗り気だった娘も、乗り気ではないものの話は聞いていた息子も、なんでもいいよ、と自分の部屋へ帰ってしまった。



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結局、壱郎は一人で動物愛護センターを訪れ、その中で自分を見つけて近寄ってきてくれた成犬の芝犬を自宅に連れ帰る。その犬を見た家族は「犬小屋は?家の中臭くなる」とここでも家族から文句を言われる。






壱郎は「俺の部屋で飼うよ」と芝犬を自室へ連れて行く。芝犬にはな子と名前を付ける。





はな子を連れてコンビニに行くと、コンビニ店員が知り合いであろう客にいじられていた。それを見てもやはり何も言えない壱郎は、相変わらず体を震わせながら見ているしか出来ない。そこにたまたま息子が居たので、一緒に帰るが息子は嫌そうだった。






帰宅途中、仕事帰りのおじさんが若者にカツアゲされていた。それを見つけるも、やはり何も出来ないでいる壱郎。通り過ぎ、途中まで行った時「警察に電話する」と言い出した壱郎に対し「カッコつけなくていいよ、期待してないよ、強い親父とか。うちの家族は…ホビット族なんだから。穴の中に隠れて怯えてやり過ごせばいいんだよ」と言われてしまう。壱郎は何も言い返せず、帰宅してから一人でこっそりとキャビアを冷蔵庫から取り出し、一口食べる。まるで唯一の楽しみかのように。




次の日の朝、仕事に出る前にポストを見ると、健康診断の結果が。結果は、要再検査のC判定だった。すぐに病院へ行き、検査を受ける。壱郎は、胃がんになってしまったのだ。転移がひどく、もって3ヶ月くらいだと言われる。家族を呼んでと言われるが、誰も電話には出てくれない。途方に暮れ、壱郎は誰もいない公園で一人、「いのち短し恋せよ少女」を震えながら、泣きながら歌った。






家に着くと、娘とその友人がおり、友人は「おじいちゃん?」と聞く。娘は「うん」と。妻は、壱郎が帰宅するなりはな子の不満。





先程キツい現実を突きつけられ、家に帰っても心休まる場所もない。はな子を散歩に連れ出した時、壱郎は「ちゃんと話せばみんな泣いてくれるのかな」と本音をこぼす。



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そのまま絶望に暮れ、広い原っぱに走って行きはな子を抱き締めて号泣する。






その場所にはもう一人、青年が立っていた。青年は空の一箇所を見つめていたので、壱郎もそちらを見るとカッと光り、そして壱郎のいた場所が爆発する。






被害は?




こちらはありません。しかし…




この星の知的生命体を2体破壊してしてしまいました…




復元可能か?

不可能です…兵器ユニットしかありませんが…

ではすみやかに表面的にだけでも復元しろ

まて この星が滅びてしまうぞ!!

我々が干渉していないかのように偽装しろ

知るか!!できるだけ早く離脱するぞ!!


その声の後、壱郎が意識を取り戻すと朝になっていた。壱郎ははな子を連れて「さ…帰ろう…」と家に帰って行った。

帰宅中、壱郎は何故あそこに寝ていたのか?今何時なのか?いつものような寝起きの不快感がなく、スッキリしている。といつもとは違う事を感じていた。そして、自分が余命3ヶ月ということをふと思い出す。

帰宅後、妻に不満顔で「何してたの?」と言われる。

ケータイは電源が切れている。

靴を脱ぎ、床を踏むとギシギシと既に床が傷んでるような音がする。

とりあえず、自分が死ぬ事を伝えようと食卓に降りていくが、誰も聞いてはくれない。半ば諦めつつ、味噌汁を飲むと味覚がおかしくなった事に気付く。

家族は相変わらず、いつもと変わらぬ日常。






壱郎だけが、違う。






今までの腰の痛みが無くなっていることやメガネにレンズが入っていないのに見えている事など、いつもとは違う事に気付いていく。







壱郎は違和感を感じて、再び病院へ行く。検査をするが、レントゲンには何も映らず、注射器は刺さらず、待合室にある血圧を測定する機会はエラーと表示される。






そのままフラフラと病院を出た壱郎はケータイにも違和感を感じ、すぐ帰宅してハンマーで叩き割る。すると何故か陶器で出来ていた。







何かがおかしい。壱郎は上半身の服を脱ぎ、鏡の前に立つ。腕から突然湯気が出始める。すぐに湯気は止まるが、何が起きているのか分からず座り込む。そこにはな子が寄ってきて、手をペロッと舐めると、壱郎の腕が割れて中から機械的な銃のような物が飛び出てきた。はな子はそれに対し吠える。




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下の部屋から、妻の怒鳴り声が聞こえるがそんな事はどうでもいい。どうしたらいいのか分からず、手を振り回す。すると先から何か飛び出て、壁にバシャッと飛び散った。近寄って見ると、昨日食べた物が消化されずに出てきていた。もう一度腕を見ると、自分の手に戻っている。怖いながらも、腕を掴みグッと力を入れた。中が開いたのを見て、体中を触る。顎の下にボタンがあるのに気づき、押すと頭が割れた。






「ああ…なんてこった…」壱郎はポツリと呟く。そして、あの日の謎の声が聞こえてきた。


破壊してしまいました…

復元可能か?

ではすみやかに表面的にだけでも復元しろ


自分が自分じゃない事に気付く。

その時、耳に聞こえてきた家族の怒鳴り声。


「私が犬屋敷壱郎ではない…なら家族を養う必要も…ない…」


壱郎は、はな子を連れて外に出る。自分が何なのかは分からない、悲しいのに涙も出ない。自分は機械だから。と悟る。


はな子と共に、あの日の爆発した場所に向かう。地面に違和感を感じて持ち上げる。と、プラスチックのような大きな塊がまるで芝生のようになっていただけだった。そして、あの日の謎の声をまた思い出し、あの場所にいたあの青年も自分と同じようになってしまった、と思い青年にどうにかして会えないかと考える。はな子も機械なのか?と問いかけるが返答はなかった。


場面は変わり、ホームレスが電話ボックスで元妻に電話をかけていた。仕事を始めた事、アパートを借りた事。明日から住める事。ホームレスを辞めて、真面目に生きようと思うから、もう一度やり直さないか?と妻に問いかける。そして、夢のようだ、死ぬ気で働く、幸せにする、と誓っていた。


壱郎はベンチに座り、耳のボタンを押す。すると、周辺の声がうるさく聞こえてきた。その中で最も印象強かったのが、子供達の声。

「ゴキブリ退治!!どこにいる?近くの公園の屋根のあるとこ。警察に捕まらないか?もう今年3回目だぜ。あんなの死んでも誰もなんとも思わないよ」などと聞こえてきた。


子供達の言う、屋根のある公園とは先程のホームレスの居る所だった。幸せに浸り、明日からの幸せを噛み締めながら眠りにつこうとしていたホームレスに向かって、子供達は花火を飛ばしたのだ。身の危険を感じて起き上がったホームレスの周りには、既に子供達がいた。ホームレスは子供達に向かって謝るが、笑って花火を当て続けた。



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そこに壱郎が現れる。花火の火を当てられ苦しむホームレスの前に立ち、子供達の方に向かっていく。子供達は、今度は壱郎を標的にして持っていたバットで殴りまくった。

「頭はまだやらないで!すぐ動かなくなっちゃうから!」と異常な発言。

首にバットを当てられ、壱郎は動かなくなった。残念がる子供達。すぐに標的はホームレスに向けられた。すると、壱郎の後頭部からレンズが出てきた。そして上半身は機会が剥き出しになり、子供達のみに何かを発射して攻撃した。

驚き、叫び、逃げていく子供達。後頭部のレンズは、子供達の顔を認識してその顔と一致するツイッターを見つけ出し、先程の「ゴキブリ退治!!」と話している所からホームレスに花火を飛ばしている所の映像をそこら辺の家中のテレビに流していった。

2チャンネルでもそれは話題になり、既に子供達の名前と顔写真もネットに上がっていた。





子供達は「終わった」と人生の終わりを感じていた。


一方、ホームレスは壱郎に感謝を伝えていた。壱郎は自分が何をしたのかを知らないが、ホームレスに感謝されていることや自分が人の命を救った事を感じていた。そして、「僕は心がある。生きてる感じがする。犬屋敷壱郎だ…」と泣いていた。


その後壱郎は、自宅に戻り「これから一人でも多くの人の命を救っていくんだ。それが僕が人である証だ」と。


場面は娘の学校に移る。

男子高校生達は、同クラスの娘について話していた。一人は、あそこまで可愛いなら性格はどうでもいい。もう一人は、性格悪いのは嫌だな。と。そして、友人の話になり、安藤という男子高校生が学校に来ていないから今日家に行ってくる、と話していた。

安藤くんの部屋に入り、声をかけるが返答はない。だが男子高校生はそのまま話し続けた。そして、話は昨夜のホームレスの話になる。ここら辺では最近、通り魔事件が相次ぎ8人くらいが死亡している。その犯人、おまえじゃね?と言われ、安藤くんは起き上がる。終始顔は変えずに、「意味がわからない」と言うが男子高校生は話し続ける。と思ったら、突然大笑いしだした。そして、安藤くんの好きな漫画の文句を言ったかと思うと、立ち上がり


「俺、実はもう獅子神皓じゃないんだよね」

プシューパカッ



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いぬやしき第1巻の感想

内容が濃くて、分かりやすく、面白い。


まず、犬屋敷壱郎は家族から適当に扱われている所。最近の日本は結構どこの家でも父親が雑に扱われている部分が多い。

妻もパートはしてるけど、それにしたって壱郎への気遣いが無さすぎる。

こんな家庭で離婚もせずにマイホーム購入の為の資金を貯めていたかと思うと、切ないですね。


胃がんと診断された時も、話を聞いてくれないばかりか文句言われてて、自分がここにいる意味があるのか?と感じ出す壱郎。


そんな時に、サイボーグ化。

それまでのホームドラマ感が突然変わって、急に壱郎さんは強そうになります。


最初の方で常に震えていた壱郎も、サイボーグ化してからは全く震えません。


そして、ホームレスを子供達から守った瞬間は勇気さえ見えました。

ただ子供達……

集団で誰かを攻撃するなんて怖すぎる。

漫画の描写であっても、こういうのはやはり胸糞悪いですね。


ホームレスを救った後に、壱郎は感謝されます。家族にはされない感謝を、人を助けた事で得る事ができた。これは壱郎にとって大きい事だったんでしょう。壱郎は、ホームレスを助けた後は家に戻りますがそこで「これから一人でも多くの命を救っていく」と決意します。

ちょっと前まで、自分の意見すら言えなかった壱郎が、人を助けること生きる糧にするというのは、大きな進歩です。その進歩を遂げたというのは読者としても嬉しいものがある。



あの日の爆発の時にいた青年は、壱郎の娘のクラスの子だったなんて。途中まで、安藤くんの方があの日の青年だと勘違いしてた。


壱郎は自分の変化を人の為に使う事にしました。

この青年は、自分の変化をどう使っていくつもりなのか。
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