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クジラの子らは砂上に歌う 微ネタバレと感想! アニメ化 無料試し読み

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クジラの子らは砂上に歌うのあらすじ


梅田阿比先生の漫画「クジラの子らは砂上に歌う」の第1節、「砂の海のチャクロ」のあらすじです。

物語の舞台となるのは、地平線まで砂で覆われている乾いた世界。そして、その果てのない砂の海の上を漂流する小さな島「泥クジラ」。



泥クジラの人口はたったの513人。



その中の一人、14歳の少年「チャクロ」が本作の主人公となります。





冒頭、泥クジラでは一人の女性の葬儀が執り行われていました。



花を添えられた棺の前で両手を合わせ、祈りを捧げる泥クジラの住人達。




そんな彼らの頭上には不思議な紋様が出現し、謎の力で棺を宙に持ち上げるとそれを砂の海へと流します。



それは泥クジラで「砂葬」と呼ばれる儀式でした。





そんな葬儀の様子を紙に記しながら、ただ一人涙を堪え切れずに泣き出してしまう少年チャクロ。



彼はこの島において記録係として働いていました。彼の中には島での出来事を記録したいという強い衝動が、祖父に言わせれば「ハイパーグラフィア(過書の病)」があったのです。



それに衝き動かされるようにチャクロはその日の葬儀の様子を記録していきます。



砂の海へ送った相手は彼もよく知る島の教育係のベニヒだったとあって、彼の筆はなかなか止まりません。





亡くなったベニヒはまだ29歳の女性でした。


彼女は「印(シルシ)」と呼ばれる者達の一人です。



印とは「情念動(サイミア)」という魔法のような力を使える者達の呼び名であり、葬儀の際に彼女の棺を海に流したのもこのサイミアによるもの。



泥クジラに住む者達のおよそ9割、459人がこの印に分類されるのですが、彼らはいずれも短命でした。



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主人公のチャクロもまた印の一人です。



しかし彼はサイミアの制御が上手ではなく、すぐにモノを壊してしまうためデストロイヤーと呼ばれています。



情念動という名前のとおりに感情がエネルギーとなるサイミアですが、その胸に抑えきれないほどの衝動を持つチャクロにはコントロールが難しい。




一方でサイミアを持たない者達は「無印(むいん)」と呼ばれ、彼らは長寿な点を活かして首長や長老会といった泥クジラの長期運営に携わる職に就いていました。そんな無印も数は少なく、現在は僅か54人しかいない状態です。





チャクロが行っている記録係も本来は無印が行うものでした。ここでは「感情を文字にしてはならない」という決まりもあり、それは感情をエネルギーに変える印の性質とは相反するからです。



もっとも、泥クジラにはもう一つ「感情が表に出そうな時は祈りを捧げるように指を組み、情動を堪える」という習わしがあり、島全体で感情の暴走を抑えようとしている傾向がありました。





そうして穏やかな生を過ごそうと努める泥クジラの住人達でしたが、ある日、砂の海の向こうに小さな島影を発見します。



それは泥クジラにとって約半年ぶりの出来事。彼らは発見した島から調達できる物資がないか調べるため、印達による偵察隊を結成します。




好奇心旺盛なチャクロは独断で偵察隊に同行し、謎の島へと足を踏み入れます。そこは今までに流れてきた島とは異なる雰囲気に包まれていました。



奥へ奥へと探索していく内に見つかるのは武器、缶詰、見た事もない小動物、そして……白い髪と浅黒い肌を持った謎の少女。



まず最初に笑顔を、そして次に涙を見せたその少女にチャクロが近づくと、少女はサイミアを発動させてチャクロに襲いかかってきました。


感想


見渡す限り砂しか見えないという世界を生きる者達を描くファンタジー漫画。



いきなり若い女性のお葬式をしているシーンで始まる辺りからも、その世界の過酷さが伝わってきます。




そして同時に魔法のような力が描かれる事で、神や宗教と言ったものを信じる文化が島に根付いていそうな事も想像が出来ました。



それは読み進めていく内に「感情をエネルギー源として魔法のような現象を発動させるサイミア」と、そのサイミアを生活の助けとし、また島の人口の9割もサイミア使いの印でありながら「情動は表に出すことなく胸の内で堪えなければならない」という掟といった形で登場します。

これらの要素――特に掟の方から推測すると、かつて強すぎる情動が大きな災いを生み、それが原因で世界の気候や文明が大打撃を食らってしまった世界なのかなあ……と思えてくる、そんなプロローグです。。



チャクロの記録に出てきた暦も「砂刑歴」という物騒なものだったし、過去に何かとんでもない災いがあった可能性は高い。



そういった世界において、ハイパーグラフィアやデストロイヤーと称される強い情動の持ち主であるチャクロの存在は毒にも薬にもなりそうです。泥クジラの人口は僅か500人余り。


このままでは衰退を止められず、そう遠くない未来に滅びてしまうと予想できます。


そんな狭く閉じられた世界に停滞したまま、安定の中で緩やかに滅びていくよりも、いっそ禁忌を犯してでも強く何かを求め続ける……そうした強い感情が必要な時代の物語なのかもしれません。

この作品はメディアミックス化が進んでいて、2016年には舞台が上演され、そして2017年の10月からはテレビアニメの放送が予定されています。。ストーリーもそうですが、キャラクターや背景などの作画面でも魅力のある作品なのでアニメ化で更に人気が高まるとおもいます。
個人的乾燥81点
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