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茨姫はたたかう 感想・レビュー・評価・あらすじ【小説】【近藤史恵】【童話】

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茨姫はたたかう (祥伝社文庫)

紹介

童話の「眠れる茨姫」をモチーフに、現代の女性の抱える悩みを解きほぐすサイコ・ミステリー。

とある書店で働く梨花子は弟の結婚により、実家を出て一人暮らしを余儀なくされます。

新居となった女性専用マンションの両隣はどちらも梨花子と同年代ながら、理解しがたい近寄りたくないと感じてしまうような女性たちでした。

職場でも同僚との人間関係で問題を抱えていた梨花子はさらに、ストーカー被害にあっていることに気が付きます。頑なに心を閉ざす梨花子は、ひょんなことから整体師の合田力に出会います。

梨花子は合田、そして様々な人たちの力を借りて、自らの足で立ち上がり、ストーカーに、そして自分の人生に立ち向かっていきます。

思い入れのシーン


いい子でいれば誰かが守ってくれると思っていた梨花子、だけど人生はそううまくはいかないことに気が付き始めています。そんな梨花子が自らの足で立つことを決心するシーンが印象的です。

信頼してきた上司に裏切られたとき、諦めそうになった梨花子は合田の言葉を思い出します。

そして気づくのです。誰も自分を守ってはくれない、自分を守ることができるのは自分だけなのだと。

上司に抵抗し、走り出す梨花子の姿にエールを送りたくなるシーンです。

まとめ

臆病でいれば世界が守ってくれると思っていた梨花子は、ひたすらいい子で父のいうことを、そして上司のいうことを守って縮こまって生きてきました。

そんな梨花子が合田やマンションの隣人の女性たちの力を借りて、自分自身を自分で守るために立ち上がる姿はまぶしく、誇らしい姿です。

物語序盤の梨花子の独白「女になんか生まれるんじゃなかった。」が最後にはどのような言葉に変わるのか。おススメです

おすすめ度A

茨姫はたたかう (祥伝社文庫)

茨姫はたたかう (祥伝社文庫)