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【厳選】本当に面白いおすすめ小説ランキングベスト120【泣ける】

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120位、山の音

山の音

山の音

「山の音」はノーベル文学賞作家川端康成さんの作品。川端作品として「雪国」などが代表作として有名ですが、私的には「山の音」を最高傑作に押したい。「雪国」「伊豆の踊子」「古都」などは女性の描き方が中々エロチックですが、「山の音」全編を通して透明で、日本人の心の美しさ、哀しみが伝わってきます。
「山の音」は海外でも評価高く、2002年ノルウェーブッククラブ発表、史上最高の文学100に近代日本文学の中から唯一選ばれています。

119位、単独行者

大正から昭和初期にかけて実在していた稀代のソロアルピニスト加藤文太郎さんの短かくも激しい生涯を描いた山岳小説。
当時の登山においては常識外れとも言えるような超人的な行動で、記録的な登山を次々と成し遂げていった加藤文太郎とはいかなる人物であったのか。若くして風雪舞う槍ヶ岳北鎌尾根に消えてゆくまでの足跡を史実を基にドラマチックに描き出した作品です。

118位、ぶらんでぃっしゅ?

ぶらんでぃっしゅ?

ぶらんでぃっしゅ?

生まれる前に「ぶらんでぃっしゅ」という謎の言葉を聞いた「ぼく」が主人公の小説です。「ぶらんでぃっしゅ」に似た言葉が多数登場する言葉遊びをテーマにした小説であり、「ぶらんでぃっしゅ」の謎、「ぼく」の正体など、ミステリー作家が書くだけあって謎解き要素も十分にあります。

117位、猿の証言

猿の証言 (新潮文庫)

猿の証言 (新潮文庫)

猿は人間の言葉を理解できるのか、そしてこの作品に登場する猿は本質的に人の言葉を理解しているのか、どこまでも考えさせられる作品です。確かに現実にも一見人間の言葉を理解できているように思える猿がいますが、それはただ人の反応を見て行動を記憶しているだけなのかもしれないですから。
そうしてこの作品でラストで解かれた真相には衝撃を受けること間違いなしです

116位、ピアニシモ

ピアニシモ

ピアニシモ

行き場のない鬱屈、理不尽に満ちた学校、すれ違う人間関係、単調に過ぎていく灰色な日常。そんな現代社会の中で生きる一人の少年の不安定な心情をドライに鋭く描写する文体に学生時代の記憶を思い起こされる作品でした。

115位、ROMMY 越境者の夢

奇抜な格好をしてパフォーマンスをする歌手ROMMYが冒頭で殺されます。ROMMYはなぜ殺されたのか、その謎を追っていくのですが、全編通してその根底にはROMMYの切ない思いが溢れ出ていて、胸を締め付けられます。どこまでも悲しくやりきれない物語です。

114位、リトルターン

リトルターン (集英社文庫)

リトルターン (集英社文庫)

最初に購入したのは10年位前だったような気がする。表紙の絵がとても綺麗で気に入っています。飛び方を忘れてしまったコアジサシの『ぼく』が地上で色々な事を学ぶというお話しでした。今でも大好きな1冊です。

113位、ヒーローズ(株)

メディアワークス文書から出ている、北川恵海さんの「ヒーローズ(株)」。とある青年が、免罪が原因で務めていた会社をクビになり、依頼人の応援を行う会社「ヒーローズ(株)」で仕事を行っていく話。自分が印象に残っているのは、主人公の同僚の「ミヤビ」というとにかく明るい男が、過去のトラウマを語るシーン。自分が考えることをやめたせいで、友人の人生を変えてしまったと後悔をするのですが、「考えない方が楽なので、人はそちらの方へ逃げてしまう」という言葉。

自分にも、どうしても周りに流されて考えない という思い当たる節があり、きちんと自分で考えることを習慣化し、人生を歩んでいくことが大切だと気付かせてくれた小説でした。


112位、残花亭日暦

残花亭日暦 (角川文庫)

残花亭日暦 (角川文庫)

田辺聖子さんの日記小説です。旦那様の「カモカのおっちゃん」が入院し亡くなるまでの様子が、目の回るような慌ただしい日常の中で淡々と綴られます。人が生きて死に別れるという、誰にでもいつかは訪れるその時を、ありのままに見せてくれます。

111位、堕天使殺人事件

堕天使殺人事件 (角川文庫)

堕天使殺人事件 (角川文庫)

11人のミステリー作家によるリレー小説です。前の人が書いた事件や謎を次の人が解き明かす、あるいはその話の中だけで一つのエピソードを解決させるなどといった形でストーリーが進んでいきます。最後の作家は一体どうやって事件に解決をつけるのか、試みも話も面白い作品です。

110位、虚空の逆マトリクス

虚空の逆マトリクス(INVERSE OF VOID MATRIX) (講談社文庫)

虚空の逆マトリクス(INVERSE OF VOID MATRIX) (講談社文庫)

森博嗣さんの短編集です。最初に収録されている「トロイの木馬」という話が特に印象的であり、入れ子構造になっている物語は、何が真実で何が虚構なのかを考えさせられます。「赤いドレスのメアリィ」も短いながらも読みごたえがあります。

109位、女王様と私

歌野晶午さんの推理小説です。いわゆる「オタク」で内向的な青年が、妄想の中で事件に巻き込まれていくという、一風変わったストーリーになっています。そして最後に「真実」が明らかにされたとき、もう一度読み直したくなる一本です。

108位、赤い人

新装版 赤い人 (講談社文庫)

新装版 赤い人 (講談社文庫)

「赤い人」とは、囚人のことです。この小説は、北海道の集治監、月形典獄や明治における刑務所の歴史や囚人の脱走といういわゆる表に出にくい歴史にまで踏み込んだ内容となっておりながら、読み物として面白いところが魅力の一冊です。

107位、遠い山なみの光

映像化された作品もあるカズオ・イシグロさんのデビュー作です。原題は『A Pale View of Hills』、日本発売当初は『女たちの遠い夏』というタイトルでしたが、『遠い山なみの光』の方がオリジナルタイトルに近いものになっています。他の作品とは異なる語り口で、既に有名になっている彼の作品から読み始めた方は面食らうかも知れませんが、小説にしっくりくるような文体を見出す事ができる見事な筆致に驚くこと請け合いです。

106位、ロビンソンの末裔

北海道が開拓されていく様を描く、ルポルタージュのような小説です。描写が細かくまるで匂いや音まで感じられるような克明な文章と、人々の荒々しい会話は力強く、まるでそこにいるかのような錯覚さえ覚えます。何もない厳しいところに置かれた時に思い出すような魅力ある一冊です。

105位、他人の足

ノーベル賞作家・大江健三郎さんの作品ですが、読んだことのある人はあまりいないのではないかと思います。脊椎カリエスの少年の所に、怪我をした大学生がやって来て、啓蒙と希望を与えて無責任に去って行く話なのですが、描写が濃く、ラストシーンの大学生との断絶のおぞましさは見ものです。とても短い作品なので、大江健三郎入門としてもおすすめです

104位、夜間飛行

星の王子さま』で高名な、サン=テグジュペリの作品です。飛行機乗りだった彼の、操縦士としての仕事、人生、果ては愛についてなど、一筋縄ではいかないとても深くしみこむ一冊です。飛行機を操縦しながらなぜ彼がこのような思考に至ったかについては、おそらく空から見る大地や夜空が、あまりに美しかったからだと思います。人は、圧倒的に美しいものを目にすると、自然と素直になるものなのかも知れません。

103位、どんどん橋、落ちた

綾辻行人さんの小説で、「著者と読者との知恵比べ」といった印象が強い作品です。ほぼすべてが「意外な犯人」を当てるもので、地の文の中に読者を巧妙にだます仕掛けが満載です。一度読み終わったら、もう一度読み返してほしい小説。


102位、、ザ・ロード

空には暗雲がたれこめ、気温は下がりつづける。目前には、植物も死に絶え、降り積もる灰に覆われて廃墟と化した世界。そのなかを父と子は、南への道をたどる。掠奪や殺人をためらわない人間たちの手から逃れ、わずかに残った食物を探し、お互いのみを生きるよすがとして――。
(アマゾン引用)

荒廃した世界が舞台の小説です。

食糧不足のために強盗行為や人を食うといった非道な人間が増えてきた世界の中でも、
人の道から外れる事なく、幼い息子と共に旅を続ける父親の思いの強さ、息子に対する優しさが見どころの作品です。

読み終わった後は感動で涙が出てきます。

数ある海外小説の中でもオススメの作品です。

101位、、アルケミスト―夢を旅した少年

「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」「前兆に従うこと」少年は、錬金術師の導きと旅のさまざまな出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んで行く。
(アマゾン引用)

羊飼いの少年が夢のお告げを信じて、宝を探しに旅に出るお話です。私はアラサーになってから読みましたが…「若い頃に出会いたかった…」と思いました。人生とは何なのか、しみじみと教えられる、温かい物語です。人生の教科書にしたい素敵な本です。

100位、、69 sixty nine  村上 龍

ベトナム反戦運動が高まり、基地の町・佐世保で、僕は高校をバリケード封鎖した―。明るく楽しく生きる青春のエネルギーに満ちた日々を描いた永遠の古典。 (アマゾン引用)

1969年の高校生のお話です。

ハチャメチャな若いときのエネルギーを感じるとても楽しい小説です。

かなり笑えると同時に十代特有の力強さやせつなさも感じられ、若い人が読んでも楽しめると思います。

落ち込んだときに読むと明るく前向きな気持ちになれる小説です。


99位、、嘘つきアーニャの真っ赤な真実  米原 万里

1960年プラハ。マリ(著者)はソビエト学校で個性的な友達と先生に囲まれ刺激的な毎日を過ごしていた。30年後、東欧の激動で音信の途絶えた3人の親友を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった真実に出会う!
(アマゾン引用)

米原万里さんが幼少期を過ごしたソビエトで出会った三人の親友。

激動を時代を生き、その後の消息は分からなくなってしまいました。

連絡の途絶えた彼女らを必死に探し見つけ出し、知らなかった真実に出会います。

息が止まるような怒涛の展開に、著者の力量が凄まじいです。

人の人生は本当に数奇な運命だと思わせられる。

東欧の情勢をまた違った視点で見ることができ、考えさせられました。

98位、、ハコブネ  村田 沙耶香

自らの性に疑問を抱く里帆、女であることに固執する椿、生身の男性と接しても実感を持てない千佳子。三人の交差する性はどこへ向かうのか。第155回芥川賞受賞者による渾身の長編小説
(アマゾン引用)


一九歳フリーターひとりと、三十一歳、社会人のふたりが織りなす物語です。

女性として扱われること、
女性として生きること、性別を超えた生き方を、それぞれが追いつづける作品です。

同じ場所にいたり、昔からの友人でも、すべてを知っているわけではないし、
そのちがいを認めあうことが、生きるということなのではないかと感じさせらます。

97位、、都市伝説セピア

タイトルに「都市伝説」とあるように、少しホラーでミステリアスな話の一話完結の短編集です。中でも、親友を事故で失った少年が、事故の前まで時間が巻戻る公園に行き、運命を変えようとする話【昨日公園】は人気が高く、二度にわたりドラマ化された事もあるのでご存知の方もおられるかもしれません。
各話の共通点として、昭和のレトロな雰囲気を匂わせるワードが必ず入っており、懐かしさを感じさせるような、読後は不思議な気持ちに包まれます。ホラーだけではない、当時の生活などの匂いを感じ取れるノスタルジックな一冊です。

96位、、本日は、お日柄もよく

想いを寄せていた幼馴染の結婚式で伝説のスピーチライターに出会いその言葉の魅力に気が付いた主人公が言葉の力を通して成長していく作品です。
このような仕事が存在することをこの小説を通して知りました。人の心を惹きつけるにはその人の想いが言葉に乗っていないと気持ちは伝わないのだと感じました。最後には暖かい気持ちになる作品です。

95位、、花終る闇

花終る闇 (新潮文庫)

花終る闇 (新潮文庫)

開高健さんの遺作で未完の作品です。

未完ではありますが、私的には巨匠の最高傑作、一番好きな作品です。「輝ける闇」「夏の闇」と並ぶ三部作と言われいますが、僕はこの2作は難しくて、その良さが良く分かりませんでした。我慢して読みますが途中飽きてしまいます。
三部作といわれますが前二作に関係なく読んでも問題ありません。詩を繋ぎ合わせたような小説で、一つ一つの文章が宝石のように美しいです。若し無人島で生活を余儀なくさせられるときに一冊だけ本を選んで良いと言われたらこれを選ぶかもしれません。何度読んでも飽きないのです。

94位、ハッピーエンドにさよならを

歌野晶午さんによる短編集です。題名からわかるように、すべてがバッドエンドを迎えている作品です。特に「サクラチル」「消された15番」「尊厳、死」という作品のやるせなさは抜群です。悲しい結末なのに、どうしてもひきつけられてしまう、そんな作品集といえます。

93位、シャーロットのおくりもの

シャーロットのおくりもの

シャーロットのおくりもの

子ブタのウィルバーと、蜘蛛のシャーロットが繰り広げる友情物語です。シャーロットの、命を賭してもウィルバーを助けようとする優しさからは、純粋な友情というものを感じました。児童向けの小説だけど、とてもメッセージ性のある物語で大人の自分でも楽しむことができました。

92位、ローズマリーの赤ちゃん

1967年アイラ・レビンの作品です。抜群に面白いです。ミステリアスな物語で主人公がどんどん追い込まれるスリリングな展開に引き込まれます。ミステリーサスペンスというと犯人探しとか、謎解きとか、どんでん返しとかのために、登場人物や細かい仕掛けを理解するのに頭が痛くなったり、結末や真犯人にまあこんなものかと落胆する作品が多いのですが、「ローズマリーの赤ちゃん」は物語が抜群に面白くて、文章が読みやすくて真にお勧めの一品。

91位、東京バンドワゴン

東京の下町にある大家族の古本屋を舞台にした、笑いあり感動ありの小説。
古本屋を営む堀田家には、本だけでなくたくさんの事件が舞い込みます。
事件を丁寧にひも解いていくと見えてくるストーリーにはいつもホロリとさせられ、心がじんわり温まります。
家族の愛が感じられる小説です。


90位、ぼくたちと駐在さんの700日戦争

ぼくたちと駐在さんの700日戦争1 (小学館文庫)

ぼくたちと駐在さんの700日戦争1 (小学館文庫)

市原隼人主演で映画にもなった『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』。

思いっきり笑えて、思いっきり泣ける小説です。

元気を出したい時、いやなことがあった時でもスッキリします。
すでに25巻も出ていますが、それぞれが読み切りなので、どの巻から読んでも大丈夫。おススメです。

89位、悪人

悪人

悪人

誰が悪人なのかとても考えさせられる話だと思いました。
犯罪をした人だけが悪人といえるのか、そう考えさせられました。
私は主人公と年齢が近いので共感できる部分もたくさんありました。
情景も想像できて人間として改めて振り返ることのできる興味深い小説です。

88位、みをつくし料理帖

幼少期、災害により両親を亡くした主人公が、料理に助けられながら人生を切り開いてゆく物語です。北川景子さん主演で映像化もされています。時代物ですが、作家の高田郁さんが漫画作家なので、大変読みやすく仕上っています。時代物に興味はあるものの、まだ読んだことのない方の入門書としても、お勧めです。

87位、彼女がその名を知らない鳥たち

タイトルに惹かれて読んでみたのですが、普通のミステリー小説かと思って読み進めるうちにこの物語に引き込まれていました。一言でいうとかなりディープな恋愛小説だと思います。主人公の女性の感情や行動が、世間の常識から考えると全く納得いかないものなのだけど、これも一つの愛として成立しています。もやもやした気持ちななりますが、読んだ後考えさせられるし、切なさに泣けるような小説です。

86位、天空の蜂

天空の蜂 (講談社文庫)

天空の蜂 (講談社文庫)

ガリレオで有名な東野圭吾さんの長編小説で、映画化もされた作品です。「天空の蜂」を名乗るテロリストが、軍用ヘリを強奪し、原発の上に滞空させることで、日本国民の命を人質にとったところから物語が始まります。テロリストの目的やヘリを奪還しようとする人たちの試行錯誤にハラハラがとまりません。長いけど、一気に読めてしまう作品です。

85位、ダ・ヴィンチ・コード

ダン・ブラウンという作者が書いたアメリカの小説です。
主人公の大学教授がフランスで聖杯をめぐる陰謀に巻き込まれます。
ルーブル美術館ダヴィンチの作品、その他芸術作品の知識がかなりいりますが、それをなんとなくでもわかっていたら面白いミステリーです。そしてちょっと頭がよくなった気になります。

84位、ナラタージュ

ナラタージュ (角川文庫)

ナラタージュ (角川文庫)

とても感情移入して切なくなってしまった恋愛小説の一冊です。心理描写などがとても繊細で美しく、ひりひりと感情が手にとるように伝わってきて何だか苦しくなりました。こんな恋愛、してみたいけどしたくないなと思いました。久しぶりに胸を締め付けられるような感じがした小説です。

83位、ホリーガーデン 江國香織

ホリー・ガーデン (新潮文庫)

ホリー・ガーデン (新潮文庫)

何度も何度も読み返してしまう小説です。特別何か大きな事が起こるわけではないストーリーなのですが、引き込まれます。なにげない会話や日常のちょっとした行動の表現がとても美しく、穏やかな気持ちになれる一冊。

82位、異人たちとの夏

異人たちとの夏 (新潮文庫)

異人たちとの夏 (新潮文庫)

亡くなった両親にが昔のままの姿で現れる、という大人のファンタジー小説です。
読んでいるととても懐かしい気持ちになります。そして両親のありがたさとか、いくつになっても親の前では子供なんだな、と実感します。
最後もちょっと意外な展開で楽しめます。

81位、告白

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

映画化もされた湊かなえさんの代表作の小説。
ある日突然死んだ主人公の女性教師の娘。
女性教師は娘を殺した犯人は自分のクラスの生徒だと突如告白します。
女性教師の静かな復讐劇とクラスメイト、生徒の混乱を描いた作品です。


80位、六の宮の姫君

六の宮の姫君 (創元推理文庫)

六の宮の姫君 (創元推理文庫)

北村薫さんの著書です。
作品が発表された当初はまだ著者は覆面作家さんでいらしたので、そういった意味でも少し話題になっていたかと思います。
女子大生の「私」が日常に潜む「謎」を「円紫師匠」と解き明かして、考察していく…というようなお話です。(シリーズになっています)
説明が難しい程に「際立った大事件」がなくても「推理」であったり「ミステリ」は成立するんだ!と唸らされた作品です。唯一無二と言ってもいいかも知れません

79位、忘れられた巨人

忘れられた巨人

忘れられた巨人

作者は日系イギリス人、カズオ・イシグロ。これまでの代表作に「日の名残り」「私を離さないで」などがあります。イギリス文学の最高賞と言われるブッカ―賞を受賞しています。あの村上春樹さんも注目していると言う作者で自分的にはノーベル文学賞の有力候補と思っています。
老夫婦が息子に会いに行くという物語ですが、忘れかけた記憶を辿る旅でもあり、様々な疑問や謎を解き明かすような旅でもあります。騎士や竜出てくる幻想的な物語は究極的なラブストーリーでもありました。おススメです。

78位、きらきらひかる 江國香織

きらきらひかる (新潮文庫)

きらきらひかる (新潮文庫)

内容的にはホモとアル中の夫婦という少し過激な感じがする登場人物なのですが、とっても優しくて心が洗われるようなストーリーです。いつも読んだ後澄んだような気持ちになります。登場人物たちがとても魅力的でとても愛しい気持ちになります。

77位、プラットホームの彼女

プラットホームの彼女

プラットホームの彼女

水沢秋生さんの「プラットホームの彼女」という小説。幽霊の女の子が様々な人とめぐり合う話なのですが、ミステリー要素だけでなく、しみじみとした雰囲気が素晴らしい。最後は大号泣してしまいます。

76位、魔術はささやく

魔術はささやく (宮部みゆきアーリーコレクション)

魔術はささやく (宮部みゆきアーリーコレクション)

人気小説家、宮部みゆきさんの初期の作品です。
謎の連続不審死事件に、ひょんなことから過去に暗く悲しい過去を持つ少年が関わる事になり、やがては事件の犯人と対峙することになっていく…というようなあらすじです。
著者の宮部さんは「現代設定での人情話はもう書かないだろう」と仰っていますが、この作品では丁度いい塩梅で「人情」を感じられ、そのバランス感が秀逸だと思っています。素晴らしい作品です。

75位、ゲームの名は誘拐

ゲームの名は誘拐 (光文社文庫)

ゲームの名は誘拐 (光文社文庫)

映画「g@me」の原作です。本当の誘拐ではなく、狂言誘拐の本です。人質になった樹里が可愛いです。犯人(仮)も翻弄する無邪気さと悪女なんだけれどもどこか悪女に見えない可愛さがあるギリギリの所がこの少女の魅力だと思っています。

74位、侠飯

侠飯 (文春文庫)

侠飯 (文春文庫)

冴えない就活生良太のところにひょんなことからヤクザ2人が居候することに。しかし、そのヤクザの料理の腕が抜群で、いつも美味しいものが出てきます。就活がうまく行かず悩む良太に美味しい料理が人生での大事な事を教えてくれる福澤徹三の作品です。読みやすく、出てくる料理も実際に作ってみたくなる本です。そして、最後のどんでん返しは必読ものです。

73位、キップをなくして

キップをなくした子供たちが「ステーション・キッズ」として東京駅の中で暮らす物語。構内での子供の安全を守るべく特殊な能力を駆使して見守ります。ステーション・キッズのすべてを把握し衣食住を提供する謎の駅長さんに、食事もとらず笑顔もない女の子のその後。「キップをなくしてはいけないよ」と子供に読み聞かせたくなるストーリーです。

72位、症例A

症例A (角川文庫)

症例A (角川文庫)

精神疾患で苦しむ少女と、周りの人々を誠実に描いた作品。偏見を持たれがちな多重人格という障害を異常と決めつけるのではなく、その中で成長していく少女の姿を描いている。それは一人の人間が自分とは何かを見つけ出す姿であって、そこに自分の悩みを投影することさえできる。人が誰でも持つ自分とは何か、という疑問に一つの答えをくれる作品。

71位、神様のボート

神様のボート

神様のボート

作者は江國香織さんで、わりと初期の作品です。旅するように暮らす、母と娘の物語。昔別れた娘の父親に再び出会うまで、母娘は転々と土地を移動します。美しい母の狂気のような愛と、成長していく過程での娘の心境の変化。静謐で、それでいて強い力のある小説です

70位、世界から猫が消えたなら

悪魔に明日死ぬと予言された主人公。
命と引き換えに世の中の「いらないもの」を1つ消す事によって、一日だけ寿命をのばす事が出来ると言われます。主人公は始めの段階では意気揚々と悪魔に従い、「いらないもの」を消していきます。しかし次第に自分の人生や関係していた人々との思い出を重ね、本当に消してよかったのかと悩み始めます。永く生きる事だけが重要ではない、人は淡々と生きているようで様々な思いを物や出来事に投影して今を生きています。消す事によって自分の生きていた証、思い出が消えていく虚しさや辛さ、本当に大切なものとは何なのか?生きることについて考えさせられる物語です。

69位、ショートソング

ショートソング (集英社文庫)

ショートソング (集英社文庫)

人気歌人である枡野浩一さんの初の長編小説です。ハーフのイケメンなのに未だに童貞の大学生、克夫を軸に話は進んでいきます。人気歌人だけあって、所々に短歌が散りばめてあります。短歌を知らない私でも分かりやすく、「私も読めるかも」と思わせてくれます。

68位、東京タワー

東京タワー (新潮文庫)

東京タワー (新潮文庫)

江國香織の小説で、映画化もされた作品です。
青年と年上の既婚女性の恋の話ですが、不倫のドロドロした表現は殆どなく、美しい描写で描かれています。
非現実的な恋愛模様ですが、小説の中でだけなら許される、といったストーリー展開です。


67位、特急便ガール

特急便ガール! (メディアワークス文庫)

特急便ガール! (メディアワークス文庫)

上司と喧嘩し、会社を辞めた主人公・陶子。それから運送会社で働くことになったが、なんと瞬間移動する能力に目覚めてしまいました。初めは戸惑った陶子ですが、次第に仕事へのやりがいに目覚めていき、一流の特急便ガールへと成長していきます。

66位、インストール

受験勉強に疲れた女子高生と頭の良い小学生がタッグを組んで、パソコンを使い風俗チャットでアルバイトをするという話です。
未知の世界にはまっていく女子高生の様子がとてもよく分かり面白かったです。
性の世界とはどのようなものか、良い意味で勉強にもなる小説です。

65位、その日のまえに

短編小説、かと思いきやいろいろなところで関わり合い一つの物語としても読める作品です。一話としてそれぞれ完結はしているのですが、でてくる登場人物が繋がっていて読んでいて面白い発見がたくさんあります。「死」や「別れ」をテーマにしている作品で切なくなります。

64位、火星の人

火星の人

火星の人

有人火星探査船<アレス3>に乗って、宇宙飛行士達が火星でミッションを熟すのですが、その最中に緊急事態が起こり、植物学者マークトワニーだけが火星に取り残され、助けが来るまでの間一人で火星で生活をするという話です。一人きりで火星にいる状態を、この人はとても楽しんでいる所が魅力的です。

63位、トイレのピエタ

二人が進行を深めていくにつれ、「生きたい」と強く思い、残りの人生の中で何ができるかを見つけ出すことにより、最後は納得のいく終わり方を迎えます。
でも、残された方は悔しくて仕方がない、他人にそう思われる人生は最高だったのではないかと思いながら余韻に浸りました。

62位、珈琲屋の人々

珈琲屋の人々 (双葉文庫)

珈琲屋の人々 (双葉文庫)

かつて人を殺してしまった主人公が、出所してから生まれ故郷の小さな田舎街に帰って、親の経営していた小さな珈琲店を引き継いで開業し、街の幼馴染やお客さんと交流していく、というストーリーです。主人公はとても優しく、人を殺した自責の念に苛まれながらも、触れ合う人達を助けていく。ほんのりと心温まる優しい作品です。

61位、水曜日のうそ

水曜日のうそ

水曜日のうそ

この本を読み終えたあとの余韻はなんとも心地よいものです。
15歳の少女の視点から語られる祖父と家族の物語です。
あることがきっかけで祖父のために「水曜日のうそ」を始めます。
それが祖父への思いやりなのか、自分のためなのかは読んでみて考えてみて下さい。
ラストは少し切ないけれど、愛のある素敵な物語だと思います。


60位、時を越えて乙女に口づけを

時を越えて乙女に口づけを (ラズベリーブックス)

時を越えて乙女に口づけを (ラズベリーブックス)

ロマンス小説になります。特にハッピーエンドで終わる読み物が好きな方にお勧めです。文章も読みやすく、本が好きな方ならすぐにこの本の世界に引き込まれると思います。中世や現代の話が出てきてタイムスリップしたような気分にもなれます。

59位、白い牙 ジャック・ロンドン

著者のジャック・ロンドンは貧しい家庭で育ち、幼少から波乱の人生を歩んでいます。子供の頃は家計を助けるため新聞配達をして、少し大人になるとサンフランシスコでカキ泥棒をしたり、漁船の乗り組員になって働いたりしています。
「白い牙」はオオカミが主人公。誕生から成長する姿とその運命を描いています。読みやすくて面白いです。「ジャックあなたはオオカミの気持ちが分かるのですか?」
若しジャック・ロンドンに会う事が叶うならば、最高の賛辞を込めて聞いてみたいです。

58位、神去なあなあ日常

神去なあなあ日常

神去なあなあ日常

神去という村で繰り広げられる愉快な物語です。でてくる登場人物がみんな個性的で、魅力的です。神去という村に行きたくなります。序盤、中盤は和やかさに癒され、終盤の盛り上がりに、どんどん読み進めてしまうこと間違いなしです。

57位、れんげ荘

群ようこの作品。大手広告代理店に勤務していた主人公のキョウコ。激務で理不尽な会社、実家暮らしの毒親の母から逃れるためお金を貯めて早期退社、超オンボロアパートでの月10万円の無職生活をスタートさせます。れんげ荘での住人との交流や淡々と穏やかに流れる日々…。味わい深い小説です。


56位、新選組裏表録 地虫鳴く

地虫鳴く―新選組裏表録 (集英社文庫)

地虫鳴く―新選組裏表録 (集英社文庫)

新選組の活躍も終わりに近づいた時代、
近藤勇土方歳三など、上に立つ者ではなく、下に付く者たちの物語です。
確固とした信念を持つ者は、それをもとに組織を離れ、
持たない者は、なんとなく流されていく。
いつの時代にあっても、信念を貫く強さを持つ者と、
持てずに戸惑う者というのはいるものだと思わされました。


55位、彼女のこんだて帖

彼女のこんだて帖 (講談社文庫)

彼女のこんだて帖 (講談社文庫)

ひとつの料理と、それにまつわるエピソードを全12話で綴る短編集。
心を込めて丁寧に作った料理には、誰かを、そして自分をも元気にする力があることを教えてもらいました。巻末には、作中に登場するおいしそうな料理のレシピが載っているので、実際に作って味わうことも。


54位、クラバート

『大どろぼうホッツェンプロッツ』の作者、オトフリート・プロイスラーの作品。少年クラバートが3年間でいろいろなことを学び、成長していく話です。ちょっと怖いですが、暗くて不思議な雰囲気が心地良いです。物語の世界にどんどん引き込まれていって最後の方は一気に読みました。期待を裏切らない面白さ。
物語の舞台、ラウジッツ地方にも行ってみたいと思いました。

53位、南方郵便機

南方郵便機 (サン=テグジュペリ・コレクション)

南方郵便機 (サン=テグジュペリ・コレクション)

「星の王子様」で有名な、サン=テグジュペリの作品です。初期作だけあって、無用なロマンスが入っていたりして洗練さには欠けていますが、堀口大學によって翻訳された飛行描写は素晴らしいの一言です。しかし、これを読むぐらいなら、同作者の「人間の土地」をよむ方が有意義でしょう。

52位、ふがいない僕は空をみた

ふがいない僕は空を見た

ふがいない僕は空を見た

読んだ後、みんな何かに悩んでいるんだなと思います。何かで悩んでる人はこの作品を読むといいかもしれせん。自分は一人じゃないんだなって思えます。ふがいない自分を認めて、少しだけ頑張ろうという気持ちにさせてくれる作品です。

51位、一瞬の風になれ

高校生の陸上を描いた青春スポーツ小説です。ありきたりな設定だなと思いつつも瑞々しい描写にぐいぐい引き込まれてしまい、あっという間に読んでしまいました。部活に打ち込む学生はやっぱりかっこいい

50位、竜馬がゆく

竜馬がゆく(一)

竜馬がゆく(一)

いわずと知れた司馬遼太郎の代表作であり、大河ドラマでも実写化され武田鉄矢さんもこの本に心酔しているとして有名な小説。
この小説は竜馬という”東洋的英雄豪傑”の行動、言動を自分の行動的見本(バイブル)として参考にするのが正しい楽しみ方であると思います。

49位、夜は短し歩けよ乙女

森見登美彦が書いている京都の大学を舞台にした小説。
同じサークルの女の子の気を引くために試行錯誤している男の話になります。
偶然を装って会おうとしたり、好かれようとする行動は読んでいて微笑ましい気持ちになります。
独特の言い回しが多くある文章はものすごくクセになります。

48位、暗いところで待ち合わせ

暗いところで待ち合わせ

暗いところで待ち合わせ

目の見えない女性と警察に追われる男。出会うはずのなかった2人がふとしたきっかけで奇妙な同居生活を送る異色の作品。初めはぎこちなかった2人が次第に打ち解け、心を通わせていきます。しかし幸せな時間は長くは続かず、物語は急展開でラストへ向かいます。
すごいおススメです。

47位、それからはスープのことばかり考えて暮らした

それからはスープのことばかり考えて暮らした

それからはスープのことばかり考えて暮らした

失業中で毎日映画ばかり見ている男と、小さなサンドイッチ屋の店主、そしてちょっとおませな小学生の息子の3人が、個性的なご近所さんたちに見守られてほんの少し成長していく物語。読み終わる頃には疲れた心が癒されて、シンプルだけれどおいしいものを、心を込めて作りたくなる、そんなおはなしです。

46位、少女には向かない職業

少女には向かない職業 (創元推理文庫)

少女には向かない職業 (創元推理文庫)

今の生活に不満がある主人公・葵。そんな葵に近づいてきたクラスメイトの静香。お互いが現状への不満を爆発させて、2人は殺人事件を引き起こしてしまう。
誰しも思春期に感じる不安や焦り。許されない行為をしてしまう2人ですが、少しだけ共感してしまう部分があるそんな作品です。

45位、老師と少年

老師と少年

老師と少年

禅宗のお坊さんが書いた小説です。「生きているということ」に疑問を抱いた少年が答えを求めて老師の元を訪れ、問答を重ねます。「生きていること」について考えさせられます。最後まで読むとくすっと笑いつつ、人生についてひとつ考えが深まったような気になります。


44位、秘密

娘の中に宿った妻と暮らしていく中で、次第に夫婦の中にズレが生じてきます。
家族愛、夫婦愛について考えさせられます。
ラストをどう感じるかは人それぞれです。
これまでに何十回も読み返しているほど、飽きずに楽しめて考えさせられる小説です。


43位、空をサカナが泳ぐ頃

社会人であり、その生き方に悩まされている主人公が変わった煙草を吸ったところ、空を泳ぐ魚が見えるようになってしまいます。その魚を見えなくするために調べて回っていくのですが、宙を泳ぐ魚の描写が綺麗です。ゆっくりとその景色を想像しながら読んでいくのがおすすめな作品です。

42位、君の膵臓を食べたい

君の膵臓をたべたい

君の膵臓をたべたい

「君の膵臓を食べたい」というタイトルにはぎょっとする人も多いはず。しかし作品を読み終えた後にはそのタイトルに感動すら覚えてしまうかもしれません。主人公の名前の表記もおもしろい発想で、新しい文章スタイルに作者のセンスを感じます。


41位、アナザーフェイス

アナザーフェイス

アナザーフェイス

警察小説の名手である堂場瞬一さんの作品です。
育児と捜査を両立するシングルファザーの活躍を描いています。
派手さはなくとも、犯人を精神的に揺さぶって事件を解決していくストーリーは読み応えがあります。
ミステリーの要素を楽しめるだけでなく、親子関係についても考えさせられます。

40位、主家滅ぶべし

主家滅ぶべし (1979年)

主家滅ぶべし (1979年)

江戸時代に福岡で起きた「黒田騒動」をテーマにした作品です。「お家」と「主君」その間で揺れ動く武士たちの生き様がカッコいいとともに、今から見れば滑稽でもありました。主君と家老「栗山大善」の関係性は、今の会社にも通じるものかもしれません。ビジネスマン必読。


39位、天国旅行

天国旅行 (新潮文庫)

天国旅行 (新潮文庫)

いろいろな角度から「死」に焦点をあてた短編小説です。読み終わった後、自分の「死」に対する想いやイメージが変わりました。短編小説で読みやすく、どの作品も作品ごとの良さがあり、読んでいて飽きない作品です。


37位、舟を編む

舟を編む (光文社文庫)

舟を編む (光文社文庫)

「辞書作り」をテーマにした作品です。主人公やその周りの人の辞書作りに対する熱い想いには胸を打たれるものがあります。電子辞書やスマートフォンなどで簡単に言葉を調べられるようになりましたが、この本を読むときっと紙辞書を使いたくなるはずです。

36位、薔薇の名前

薔薇の名前〈上〉

薔薇の名前〈上〉

中世の修道院で起こる謎の連続殺人事件。迷路のような文書館、閉鎖された宗教コミュニティ、事件の裏に見え隠れする一冊の書物など、取り巻く設定が相まってミステリアスな雰囲気を醸し出しています。酔いしれるような展開の果て、事件の真相が解明されたときの感動はひとしおです。

35位、頬っぺた落とし、う、うまい!

嵐山光三郎の小説作品。某大学の助教授である神崎が、食へのこだわりを全開にしていく小説。旅先での湯豆腐や寿司、自作のカレーやすき焼きなど、さまざまな料理の描かれ方は嵐山らしく、読者の食欲をそそる一作となっている。


34位、瘋癲老人日記

瘋癲老人日記 (中公文庫)

瘋癲老人日記 (中公文庫)

お金持ちの老人が自らの欲と望みを綴った日記スタイルの物語です。年老い性的な能力を失っても、理想とする女性への憧れは失わない。そんな老後の生活を浅ましいものだととるか、充実しているととるか、読んでいると考えさせられます。

33位、有頂天家族

有頂天家族 (幻冬舎文庫)

有頂天家族 (幻冬舎文庫)

京都を舞台にした狸が主人公の小説です。この小説はの魅力は京都の街並みを細部まで書いていることでも、聞いたことのない熟語が大量に登場することでも、毛玉たちがかわいらしいことでもなく、日本海溝よりも深い家族愛でしょう。冷えた心を温める「心のカイロ」、そんな一冊です。

32位、ドミノ

ドミノ (角川文庫)

ドミノ (角川文庫)

突然物語が始まるので、自分がその場に放り出されたかのような感覚に陥ります。なぜ?どうして?という疑問を解消したい、なにが起こっているのか知りたい一心で読むのをやめられなくなるお話でした。まさにタイトルどおり、自分がドミノの駒になったような気分でした。

31位、古代からの伝言

日本書紀等を基にした長編歴史小説
卑弥呼の時代から始まり、律令制のもと日本が国家として成立するまでが描かれています。
学校の歴史の授業で教わった古代での出来事について、その背景やつながり、かかわる人々の心の動きなどが生身の人間のドラマとして生き生きと描写されています。
あらためて日本の古代史を知るのに良い機会となるでしょう。

30位、ホームレス中学生

ホームレス中学生 (幻冬舎よしもと文庫)

ホームレス中学生 (幻冬舎よしもと文庫)

お笑い芸人「麒麟」の田村氏が実際に子供の頃に体験した。ホームレス生活をテーマにした小説です。
とあるきっかけを機に、家で生活することができなくなった田村さんは、様々な貧乏生活エピソードや、兄弟との絆のエピソードなど、とても読んでいて心温まる。

29位、忍びの卍

山田風太郎の大人気ベストセラー忍法帖シリーズの一つ。シリーズの中でも「甲賀忍法帖」「柳生忍法兆」と並ぶ大傑作と思います。冒頭からぐんぐんと読む者を惹きつけるストーリー、想像を絶する忍法を駆使した戦い、面白さ100%。そしてぐっと心にしみてくる格調高い文章、山田風太郎に外れ無しです。



28位、美しい星

美しい星 (新潮文庫)

美しい星 (新潮文庫)

日本が誇る文豪三島由紀夫、その三島の珍しいSF小説
人類を破滅させようとする宇宙人と人類を守ろうとする宇宙人の死闘を描いています。
その戦いは人類が存続するに値するかどうかの論戦なのですが、すごい迫力で引き込まれてしまいます。
三島は時に弱くて時に愚かな「人間を暖かい目で見ていたんだ」と感動する作品です。



27位、暗殺者

暗殺者 (上) (新潮文庫)

暗殺者 (上) (新潮文庫)

作者はロバート・ラドラム(米)。
ジェイソン・ボーンを主人公として、シリーズ世界で大ヒットした映画の第1「ボーン・アイディンティ」の原作です。
記憶を亡くしたJ・ボーンは自分の正体に怯えながら、迫りてくる敵と戦います。真に息詰まるスリルとサスペンスが満載、何度も読み返したくなる作品です。



26位、ハルコナ

ハルコナ(新潮文庫)

ハルコナ(新潮文庫)

青春ファンタジーでありながら現代における他人との距離を考えさせる物語です。
花粉症が人体に多大な影響を与えるようになったとき、花粉症を抑える手段があれば国家をあげて運用するようになるという内容が妙にリアリティーがあります。



25位、安楽椅子探偵アーチー

安楽椅子探偵アーチー

安楽椅子探偵アーチー

人の言葉を話す骨董品の椅子と少年の交流を描いたミステリー作品です。
椅子は骨董品だけあって少年の何倍もの時間を生きてきて、非常に物知りです。そんな椅子が少年と会話をする様子が、まるで祖父と孫のようでほっこりさせられます。
また名探偵でもある椅子が少年の身近で起こった事件を見事解決していくのですが、この事件が血なまぐさいものではないので安心して読み進むことができ、読後は心が温かくなること間違いなしです。

24位、漂流

漂流 (新潮文庫)

漂流 (新潮文庫)

吉村昭さんの小説です。文字通り、無人島に流れ着いた人が孤独に耐え生き抜くというストーリーなのですが、なんと江戸時代の実話なんだそうです。実話だけあって、あれやこれやがリアルなので、作り話にない迫力があります。


23位、風の音が聞こえませんか

精神科医である著者が、実際の患者さんをモデルに書いたと思われる小説です。これを読むと、統合失調症の患者さんが一体何に悩んで生きているのか、少しは理解できるようになると思います・・また、恋愛小説としてもおすすめです。

22位、15×24

15×24は東京を舞台に17歳の男女のドラマが入り乱れる群像劇です。その素晴らしさはジェットコースターもかくやと言わんばかりの疾走感溢れるストーリーと、感情移入すること間違いなしのキャラクターたち。読み始めると止まらないこと請け合いです。

21位、酔歩する男

小林泰三の短編小説。短編集「玩具修理者」に収録されています。この短編のすごいところは、ありがちなタイムリープものを恐怖に置き換えたところ。シュレーディンガーの猫を使ったSFは多々あるがその中でもひと際恐ろしくできている。ありきたりなSFに飽きた人にオススメです。

20位、ある閉ざされた雪の山荘で

ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫)

ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫)

東野圭吾さんの本格ミステリー小説です。ペンション「四季」に集められた7人の劇団員が殺人劇の稽古をしている中で、行方不明者が本当に出てしまうことから事件が始まります。東野圭吾さんらしい、離れ業のトリックに驚嘆すること間違いなしといえます。


19位、彼岸花

彼岸花 (光文社時代小説文庫)

彼岸花 (光文社時代小説文庫)

過去にゲーム化してます。物語は主人公は元彼の死の真相を確かめる為に京都に向かいます。それぞれの理由で同じ日に発車する新幹線で京都に向かうことになった同年代の女子大生2人と親しくなり、共に行動し始める主人公。これから3人が向かうのは恐ろしい出来事が待っています。


18位、この国。

一党独裁の国を舞台した短編集で、この国だからこそ起きる事件が描かれています。特筆すべき点は治安警察官の番匠と反政府組織の松浦の頭脳戦です。頭の良い二人の裏の裏をかいた戦略の数々にはあっと驚くことでしょう。
二人の戦いは二話しか載っていませんが、それ以外の話も基本的には頭脳戦や心理戦です。

17位、斬

斬(ざん) (文春文庫)

斬(ざん) (文春文庫)

江戸時代末期の首切り役人“首切り浅右衛門”こと山田浅右衛門とその一家の没落のさまを描いた歴史小説
幕末から明治維新を経て、それまでの価値観が大きく崩壊していく中で、時代の波に翻弄されながら浅右衛門一家がどう生きていったのか。
それぞれが無残な最期を遂げていく、歴史の敗者を描いた作品です。

16位、密室殺人ゲーム王手飛車取り

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)

web上で集まった仲間同士がリアルで殺人を犯し、その推理をしていくというお話です。
とにかくトリックが予測不可能、色んな推理小説を網羅していなければ書けない小説だと思います。
また、段々明らかになっていくWeb仲間の人間関係も楽しみの一つ。
推理として、ストーリーとして、両方の面で楽しめます。

15位、夏のバスプール

夏のバスプール (集英社文庫)

夏のバスプール (集英社文庫)

畑野智美さん著作の夏のバスプールは、夏休み前の高校を舞台とした青春小説です。読んでてその夏らしい日差しが手に取るように伝わってきて、またその下で繰り広げられる思春期の葛藤と恋がとても爽やかです。読んでいて、思わず高校時代に戻りたくなる、そんなきらきらと輝く小説です。


14位、ジャッジメント

ジャッジメント

ジャッジメント

犯罪被害者が受けた事を、加害者へ合法的に復讐してもよいという新しい法律『復讐法』という方ができたという話です。この話は短編5話からなっています。この復讐法を選択する時や選択した後の被害者の葛藤が描かれていて深いです。

13位、、長い長い殺人

人気小説家、宮部みゆきさんの作品です。
章ごとに語り手が変わる形式で、最後に全ての話がつながる伏線回収タイプのお話です。面白いのはその章ごとの語り手を殺人事件にかかわった人々の「財布」に勤めさせている点で、そういった作品は初めて読みましたがとても良かったです。

11位、オリンピックの身代金

奥田英朗さんの小説です。奥田英朗といえば、「空中ブランコ」や「イン・ザ・プール」の伊良部が織り成すドタバタコメディが定番というイメージがありますが、この作品は全く毛色の違う、シリアス・サスペンスです。良くも悪くも昭和の香りプンプンですが、社会小説として心にしみます。

10位、ロートレック荘事件

ロートレック荘事件 (新潮文庫)

ロートレック荘事件 (新潮文庫)

筒井康孝さんの本格ミステリー作品です。ある山荘の中で起こった殺人事件。その犯行には意外なトリックが使われていました。解決編では仕組まれた「仕掛け」について詳細な解説がされていて、幾つも仕組まれた伏線の数には驚かされます。

9位、霧のむこうのふしぎな町

霧のむこうのふしぎな町 (新装版) (講談社青い鳥文庫)

霧のむこうのふしぎな町 (新装版) (講談社青い鳥文庫)

小学6年生のリナが旅に出るひと夏の物語。お父さんに教えてもらった「霧の町」へ向かう最中、お気に入りの傘に導かれて着いたところは、おとぎ話のようなふしぎな街並み。お菓子屋さんや本屋さん、6軒のお店からなる「めちゃくちゃ通り」に住む人たちは個性豊かすぎ!下宿屋の主、ピコットばあさんは厳しく、これまでと全く違う生活にリナは戸惑うばかり。しかき「働かざるもの食うべからず」のルールのもとであちこちで働くうちに、どんどん楽しくなってきます。スタジオジブリ千と千尋の神隠し」に影響を与えた児童文学。


8位、人魚の眠る家

人魚の眠る家

人魚の眠る家

臓器移植や脳死といった重いテーマを扱った、東野圭吾さんの小説です。
突然娘が脳死状態となった時の夫婦の葛藤や悩み、決断が描かれていきます。重いテーマに少しSF要素が入っているのが東野作品ならではです。
人の死は、何をもって死とするのかについて深く考えさせられます。そして、臓器移植が進まない日本の現状についてよく理解できます。


7位、ハサミ男

ハサミ男 (講談社文庫)

ハサミ男 (講談社文庫)

本格ミステリーで、ミステリーの基礎となる部分を押さえた作品です。ミステリー読んでみたいけど何から読んだらいいのかわからない、という人や最近のどんでん返しミステリーに飽きてしまった、という人も楽しめます。
キャラクターや出てくる料理など美味しそうものや際立った部分が多くオチもちゃんとしているミステリー小説です。

6位、オーデュボンの祈り

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

未来が見えるカカシがいて、そのカカシが殺されてしまうお話です。なぜ未来が見えていたのに殺されてしまったのか、という疑問に対し主人公が次々と仮設を立てて謎を解いていきます。その疑問がわかったとき、非常に痛快な気持ちになります。



5位、甲賀忍法帖

漫画パジリスクの原作でマンガも面白いけど、原作はもっと面白い。面白すぎて一度手にしたら読み終えるまで離せない。その面白さは信号待ちでも読みたくなるくらい。
山田風太郎に外れ無し。絵画を見るように美しく、痺れるほどに格調高い文章が、思考の感動を呼ぶ。血しぶき呼ぶ凄惨な戦いの果てに、涼やかな、透明な勇気がこみ上げてくる。

4位、八日目の蝉

八日目の蝉 (中公文庫)

八日目の蝉 (中公文庫)

元彼氏と新しい奥さんにできた女の子を誘拐した女性とその女の子のお話です。
母と娘という関係はなんなんだろう、と考えさせられます。誘拐はよくないことですが、そんなことを忘れさせるように女の子と女性の関係は本当の母と娘に通じるとこがあり、切ない気持ちになります。




3位、風の歌を聴け

現代日本の代表的小説家村上春樹のデビュー作。群像新人文学賞を受賞し、この年の芥川賞の候補となるも受賞はならなかった。その後「ノルウェーの森」などでベストセラー作家の地位を築き、海外にファンも多く、日本国内ではノーベル文学賞受賞の期待もある。29歳の僕が21歳の頃を振り返る、その後の村上ワールドに繋がる、ファンタジックでノスタルジックな作品です。

2位、向日葵の咲かない夏

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

道尾秀介さんによる推理小説です。ある少年の一人称で描かれており、「生まれ変わり」という現象が彼の目を通じて読者に提示されていることで、謎が複雑になっています。何が真実で何が虚構なのかに迷わされますが、真実を知ってから読み直してみると、いくつもの伏線に唸らされます。



1位、アウシュビッツの図書係

命の危険を冒して本を守る14歳

アウシュビッツと聞けば収容所がすぐに出てくることと思います。
この本の主人公は14歳の少女ディタ。アウシュビッツにも教育が必要だと言い、学校を作ったフレディにディタは図書係を任されます。
ナチスアウシュビッツでの読書は禁じていたため、ディタは命がけで本を守ります。本の数はたった8冊。子ども向けではなく、しかもボロボロの本。現代の私たちが見たら、大した価値は見いだせないでしょう。
しかし、その8冊が、ディタの心の翼を広げ、辛さを忘れさせてくれます。
しかし時勢は刻々と変化し、厳しい現実は容赦なくやってきます。

戦争物かと思いきや、ミステリのような謎

作中ではディタの視点で物語が進みますが、大きな役割を果たすカリスマ的登場人物がいます。フレディという学校を立ち上げた人物です。
時勢が変わり、子どもたちと学校を守り続けたフレディは中盤で大きなピンチに見舞われます。そこでフレディはある決断をするのですが、そこに大きな謎が残されます。この謎が、いつまでも私を離してくれませんでした。
フレディが残した謎は、最後まできちんと解けることはありません。自分の頭で答えのない問いを、主人公のディタと一緒に解いている気分になり、とてもドキドキしました。

この本を読んで

アウシュビッツというと戦争や虐殺を最初に思い浮かべるでしょう。
残酷な現実の描写はありますが、過度にグロテスクな描写はありません。
しかし、知らなかった当時の現実と、戦争の無益さ。ナチスユダヤ人に強いたものの実感と、その時代を確かに生きた人がいたのだという事をひしひしと伝えてくれます。
戦争が終わった時。ユダヤ人が解放された時、その問題が終わったわけではありません。ナチスが付けた傷跡を乗り越えなければならなかったという事も考えさせられます。戦争の残酷さを前面に押し出しているわけではないですが、理不尽さをしっかりと伝えてくれる作品です。

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