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【怒り】2016年に観た面白いおススメ映画を紹介してみる【感想・レビュー・評価・あらすじ・微ネタバレ】

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1、怒り

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最後まで見逃せない『怒り』

3人の謎多き『犯人候補』

映画『怒り』は吉田修一による小説が原作ですです。今回メガホンを取る李監督とは、妻夫木聡主演で大ヒットした映画『悪人』に続き2回目のコンビとなります。それだけでも否応なしに見る人の期待を大きくしますが、実際に映画館で見終わった感想は「期待以上である」と言えるでしょう。
『怒り』は3つの異なる場所を舞台に同時進行で物語が描かれています。それぞれの場所には、得体の知れない謎大き男が登場します。その頃世間を騒がしていたのは、凶悪な殺人事件を起こし現在逃亡中の犯人。果たしてこの3人の中に犯人がいるのか、一瞬たりとも目を離すことができない物語になっています。

圧倒的な演技力を誇る俳優陣

この映画の見所の一つは、なんと言っても主演の渡辺謙を始めとした俳優人の豪華さ。妻夫木聡綾野剛の2人は同性カップルを演じるために短期間同棲もしたそうです。また、個人的に注目してもらいたいのが、あやしい男のうちの1人である森山未來の小説にはない演出。彼は頭に血が上った時怒りを沈めるために逆立ちをするのですが、これがなんとも奇妙な雰囲気を醸し出しています。それぞれの役所の立場になって、何度か映画を見返してみるのも面白いかもしれません。

もう一つのテーマは『信じること』

この映画のテーマは題名でもある『怒り』です。渡の中には様々な形の怒りが登場します。人から見れば理解できないような怒り、理不尽なことに対する怒り、どんだけ人に訴えても決して伝わることのない怒り…。そして、この映画のもう一つのテーマは『信じること』だと思います。信じることとはなんと難しくまた尊いことなのか。観終わった後には、切なく苦しく、しかし何か大切なものが心に残ることでしょう。息つく暇を与えない展開に、引き込まれること間違いなしの映画です。

2、聖の青春

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将棋棋士村山聖の生涯を描いた「聖の青春」

この作品の概要

将棋といえば、現在の第一人者は羽生善治ですが、この映画はかつてその羽生善治と互角の戦いを繰り広げた将棋棋士村山聖の生涯を描いています。
幼い頃に発症した病と生涯戦いながらも抜群の実力から見事に棋士となり、その病を抱えたまま名人を目指して棋士として戦い抜いた僅か29年間の人生を再現した映画になっています。
原作は同名の小説ですが、見事にその映像化に成功していると言えます。往年の将棋ファンの人には是非見てもらいたい作品です。

僕的に思う見所

この作品の見所は、幼い頃から病気で入退院を繰り返して主人公の聖が、病院で同室だった同じく病気を抱えていた少年から将棋を教わり、その後メキメキと実力を伸ばしていき、将棋棋士になるまででしょう。
もちろん棋士となった後の羽生善治を始めとする強敵との戦いも見所の1つですが、ご存知のように棋士になるまでの道のりは大変厳しく、それを病を抱えながら、そして同じく棋士を目指す友と呼べる人間をも蹴落としてまで勝ち上がらなくてはならない世界を葛藤しながらも戦い抜く姿は必見です。

誰でも楽しめる作品です

このように、かつて実在した将棋棋士が主人公の映画なので、将棋を知らない人や、将棋に興味のない人が見てもよく内容が理解できないのではないかと思われてしまうかも知れませんが、不自然にならない程度に説明口調のセリフも多く、例え将棋が分からなくても、人生ドラマとして楽しめる作品だと言っていいでしょう。将棋という舞台での壮絶な聖の生涯を懸けた戦いの記録を、是非その目で確認してください。
幼い頃にあるスポーツの有名なアニメを見ていた子供が将来そのスポーツのプロ選手になったという話を聞いたことがありますが、同じように、この映画を見た子供が将来将棋の名人になるようなことがあっても全くおかしくないと思わせる内容だと思います。

3、グランド・ブダペスト・ホテル

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それは"ゼロ・ムスタファ"の昔話

この作品は今はさびれた高級ホテル『ブダベスト』に泊まった作家が、現在のオーナーである初老の男性"ゼロ・ムスタファ"に興味を持つことから始まります。作家がオーナーと食事をしながら、『どのようにしてホテルのオーナーになったのか?』その昔語りを聞くという形で物語は進んでいきます。
その昔の華やかなホテルの姿、そして"ゼロ・ムスタファ"がホテルボーイであった頃の師となるコンシェルジュ"グスタヴ"という人物がこの作品の魅力です。

グスタヴの魅力

昔話において、ゼロは殆どの場面をグスタヴと共に過ごします。
グスタヴは伝説のコンシェルジュと呼ばれるほどで、少し見栄っ張りですがとても紳士的で、彼が目当てでホテルを訪れる人が居るほどです。
彼の言動こそが一番の魅力です。最初は「何だか胡散臭いな」と思ってしまいました。しかし、物語が進むにつれて、彼のホテルへの愛や紳士的な心構えが掴めて行きます。グスタヴという人物像を理解する同時に、作品内のゼロとグスタヴの絆も深まっていき、ゼロがどのような思いで共に居たかも理解できることができます。

そんな彼らがどんな事件に巻き込まれるのか

グスタヴと仲の良い初老のマダムが遺言を残して亡くなってしまいます。
マダムはグスタヴに『少年とリンゴ』と言う絵画を譲る子を最後に残していました。
それに不満を持った1人息子が手を回し、グスタヴを陥れるのですが・・・といったように、絵画を巡ってトラブルに巻き込まれていきます。
ほんの少しだけショッキングなシーンがありますがその表現も緩く、全編を通してコメディたっちでクスクスと笑いながら見ることができる物語となっています。
細やかな部分まで作りこんであり、最後の時間まで楽しむことができると思います。

4、何者

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若者の自己承認欲求を描いた傑作

就職活動という学生の一大イベントをテーマに、若者の「自分を認められたい」「自分を見てほしい」という気持ちを描いた映画です。就職活動を経験した人間であれば、誰しも共感できる部分があるのではないでしょうか。私はこの映画を観て、自分の黒歴史を抉られたような気分になり、布団に顔をうずめて「あーっ!」と叫びたくなりました。それだけリアルに就職活動における若者の考えることや気持ちというものを描ききれている傑作です。

ハッピーエンドを期待するが打ち砕かれる

登場人物は6人の大学生(5人の就活生と1人の先輩)です。僕はこの映画を就活生が就職活動を通して苦悩し、最終的には全員が内定を獲得して一回り成長するハッピーエンドというものかと思っていました。しかし、そんな期待は見事に打ち砕かれることになりました。登場人物には何かしら問題があり(心の闇を抱えている)、就職活動を通してお互いの関係にどんどん溝が生まれていくことになるのです。この映画を観た人間は、誰しもここに共感できる部分があるはずです。

これはサスペンス、ホラー映画だ

僕はこの映画を観終わった後、実はこの作品、テーマは就職活動ですがサスペンス映画やホラー映画と言っても過言ではないと感じました。見どころは「就職活動における人間の心の闇」なのです。良い企業に入って認められたい、自分には内定が出なくて焦る、内定が出た友人への妬みなど…就職活動を経験した人間にはわかるのではないでしょうか。表面上は今まで通り何もなかったかのように友達付き合いをしているが、心の中はドロドロ…そんな恐ろしい人間模様が描かれています。

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