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ぼくと1ルピーの神様 感想・レビュー・評価・あらすじ・微ネタバレあり【小説】【スラムドッグ$ミリオネア】

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ぼくと1ルピーの神様
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波乱万丈な人生の全てがクイズの答えだった

この物語の主人公はラムという少年で、
彼のおくった18年の人生は大変波乱万丈なものです。

少年が賞金(しかも大金)を得るためにクイズ番組に出場するという内容ですが、
この小説の面白いところは、時系列の表現の仕方にあります。

まず、クイズの問題文があり、その後に彼のこれまでの人生を回想するシーンがあり、
そのシーンにはクイズの答えとなる出来事が分かるように描かれているのです。

つまり、彼はこれまでの人生経験のなかでクイズの答えを知る運命にあったのですが、
よりにもよってクイズの答えとなる経験は全て、最悪のことばかりなのです。

その様子が気の毒でもあり、しかし「答えが分かるのは良い事だし」とも思い、
読んでいると何とも言えない気持ちにさせられます。

物語に見るインドの現状

この小説では、少年の人生に起こる大逆転だけではなく、
インドの国内で起こっている問題についても描かれています。

貧富の差が激しく、貧乏人が富を得るために犯罪に手を染める姿や、
その被害に遭う弱い立場の子どもや女性、そしてその状況から抜け出すことの難しさが、
読んでいて辛くなる程リアルに書かれています。

このような場所で、社会的弱者である少年ラムが這い上がるのは不可能に近いのです。

しかしそんな彼を支え、助け、頂点まで押し上げるのが、
彼がこれまで関わってきた人々との人間関係なのです。

これを読むと、人との繋がりが最終的に身を助けるという、出会いの尊さを感じずにはいられません。

運命を変える人との出会い

この小説では様々な人との繋がりにより、
最終的に主人公が勝利するわけですが、それまでの彼の人生が波乱万丈だったのも、
全て人間関係が導いた結果でした。

彼が幼い頃人身売買の被害に遭いそうになったり、
友人を失ったり、人に裏切られたり、恋をしたりすること全て、
人との繋がりが生み出した彼の運命のようなものでした。

彼はその運命を恨むことなく、未来だけを見て、
大切な人のためにクイズの答えを淡々と出していくのですが、
その姿が勇ましく思えました。また、人間関係に振り回され、
最後にはその人間関係が彼を助けるというストーリーを読んでいると、
自分も過去を恨むことなく人との出会いは大切にしたいと思いました。


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