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赤ヘル1975 感想・レビュー・評価・あらすじ・微ネタバレあり【小説】【広島カープ優勝】

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赤ヘル1975 (講談社文庫)
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広島25年ぶり優勝で注目される「赤ヘル1975」

1991年以来、25年ぶりのセ・リーグ優勝を果たした広島カープ

重松清さんの小説「赤ヘル1975」は、そのカープが初優勝を果たした1975年の広島を舞台に、
地元広島の中学生と東京からの転校生との友情を描いた作品です。

最近では女性カープファン、いわゆる「カープ女子」も流行語になるなど
、社会現象ともなっている広島人気だけど、この「赤ヘル1975」は、
広島ファンではなくても、楽しめる作品となっています。

今年は、ついに待望の優勝を果たし、
この「赤ヘル1975」にも再びスポットライトがあたることを願います。

それは広島球団をめぐる物語というだけではなく、
原爆という広島の象徴的な出来事も、からめたストーリーになっているためです。

カープの転機となった「1975年」

小説のタイトルともなっている「1975年」はカープ球団にとっても転機となった年でした。

広島カープは、被爆地復興の象徴として誕生しました。

その後、度重なる存続の危機を迎えたことでも知られています。

そのたびに、市民が樽募金などで救ってきました。

初優勝した1975年は、カープにとって、
もうひとつの転機となった年でもありました。

それは、帽子の色が紺色から赤色になったことです。

チームカラーの変更は、球団初の外国人監督として、
チームの指揮官に招聘された、ルーツ監督の発案でした。

赤は闘争心の象徴です。

ルーツ監督は熱血漢でした。

審判の判定への猛抗議とその後の球団の対応に不信を抱き、
わずか数試合で辞任するのです。

原爆、カープの歩みと重なり合う物語

1975年は被爆地広島にとっても、
被爆から30年という節目でした。

物語では、東京から主人公の中学生マナブが広島に転校してきます。

マナブを迎える広島の同級生たちは、被爆を体験していません。

それでも、同級生の家族らは、被爆の後遺症や悲しみを抱えて生きています。

主人公マナブの住む復興住宅も、都市再開発とともに姿を消してしまいます。

被爆の後遺症を抱えた高齢者や同級生の少女も、復興住宅を後にせざるをえなくなります。

物語は、原爆と時間の重さを考えさせます。

この小説の魅力は、カープ初優勝の軌跡と巧みに重なり合っていることにもあります。

節目となった試合のスコアや勝利投手、
活躍したバッターの名前も詳しく触れられて、野球ファンにも読みごたえがあります。

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