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怖いSF小説スタニスワフ・レム氏の「捜査」を紹介してみる【マニア】

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捜査 (ハヤカワ文庫 SF 306)
www.rick1208.com

ある意味怖い思弁的SF小説

このポーランドの作家は元々はSF小説を書いていて、
本人の作品自体はSFファン以外だと知らない人の方が多いと思う。

しかし有名どころでは「ソラリスの陽のもとに」これはあのタルコフスキー監督が
惑星ソラリス」として映画化していて名前だけでも知っている人も多いはず。

SF映画の古典的傑作ですね。

映画の方はタルコフスキー監督らしく人間の良心とは何かを問うような深みのある作品だけど、
怒りっぽいらしいレムさんは自作の改変に不満だったそうです。

そのレムさんは人間性云々に対してはそんなに頓着しない方みたいだけど、、
とにかく考えさせられる小説が得意。

そんな中でも理性的に考えれば考えるほど怖くなってくるのが本作品。

ネタバレしない程度にあらすじ

あらすじそのものについては劇的なものはあんまりないです。

ホラーということでゾンビやユーレイとか期待されると困るけど、
ナルホドこういう怖さってアリかもということで。

ハナシそのものは連続屍体等難事件とその結末というもので、
スコットランドヤードの平凡な刑事さんが主人公なのですが、
中身をおっかなくしているのは捜査が進まないからと協力を頼んだ数学者のシス教授。

統計学を駆使して事件の起こった場所、時間などから一連の事件の中心地、
またそれが同心円を描いて広がって行くこと、
さらにそれが過去の癌の発生率と相関していることなどを解明していきます。

薄気味悪い推測とその結末

さてここまでならなんちゃない話なのですが、
この先気味が悪くなってくるので、
色々物証を集めてみると屍体は盗難にあったというよりは、
どうも自分で逃げ出したようにしか見えないのです。

勿論そんな筈はないしそうした証拠もないのだけど、
シス教授の計算では過去いくつか同様の現象が起こったと推測されるのだそうで、
その一つはゴルゴダの丘なのだと言うのです。

そうです。イエス復活の地です。しかし教授は済ましています。

私は別に預言者でもないしキリストの復活を証明しているわけでもない。

ただ統計学上の計算結果を示しているだけなのだ。

気味が悪くはないでしょうか?事件の結末は?

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