漫画の地球儀

ひきこもり格闘漫画ホーリーランドを紹介してみる【感想・レビュー・評価・あらすじ・微ネタバレ】

スポンサーリンク

ホーリーランド 1 (ジェッツコミックス)

学校にも家庭にも身の置き所がなく、自分の存在が確認できない高校生・神代ユウ
ボクシングのワン・ツーを覚えた彼は“ヤンキー狩り”をするハメになり、
夜の街の戦いに巻き込まれていくが…!?(アマゾンより引用)

独特の語り口で進められる路上格闘漫画

ひきこもりだった主人公の神代ユウがたまたま手にした、
ボクシングの手引書を下に圧倒的な集中力と自らの弱さの克服のためにひたすら練習をして
ついには一流のボクサーに比類するパンチ力を手にする。

夜の街に居場所を求めた彼はカツアゲをしかけた不良を返り討ちにしていくうちに、
本人の知らない間に「下北ヤンキー狩りボクサー」として知れ渡っていく。

そうして闘ううちに多くの絆を見つけ出し居場所を見失っていた少年が自らの居場所を見出していきます。

一線を超えたヤンキー加藤登場からの流れはまさに名シーン

やはり印象的なシーンは一線を超えたヤンキー加藤が登場して
主人公の友人がリンチにあい大怪我を負ってからの復讐劇とその終わりでしょう。

加藤は登場人物の中でも格闘技の経験があるわけでもないが
持ち前の体格の良さと路上ならではの、
卑怯な手段(投石や凶器の使用など)をためらわず行う極悪人です。

それ故に格闘技経験者でも一筋縄にいかないキャラで、
実際に主人公のライバルである空手使いの緑川も為す術無く負けている。

その加藤への復讐のため加藤につながる不良を次々に闇討ちして加藤を見つけ出し加藤を倒し、
それでも尚復讐をやめようとしない主人公が最終的にどう立ち直っていくのか、
この漫画において最も重要なシーンだと思います。

まとめ

この漫画はスポーツではない暴力としての格闘技という
暗い要素を扱いながらその中で登場人物達が自分達の居場所(この作品のタイトルにもなっているホーリーランド)を見つけ出していくというのがメインテーマになっています。

家にも学校にも居場所を見つけられなかった主人公は、
自分の居場所を「甘やかな法と暴力のリアルが支配する」夜の街に求めたのですが
この漫画は作者が過去の経験談や格闘技の解説をかなりの頻度で挿入されています。

それは恐らく作者もその「居場所」を漫画を通して見つけ出したかったからかもしれません。

そのおかげで一貫してテーマが揺らがないで格闘漫画にありがちなインフレによる超人バトル化も。
(比較的)無く安定して最後まで読める良作になっていると思います。