漫画の地球儀

チェーンピープル 感想・レビュー・評価・あらすじ【小説】【三崎亜記】【シュール】

チェーン・ピープル (幻冬舎単行本)

名前も年齢も住所もまったく違うのに、言動や身ごなし、癖に奇妙な共通点がある。彼らは「チェーン・ピープル」と呼ばれ、定められた人格「平田昌三マニュアル」に則り、日々、平田昌三的であることを目指し、自らを律しながら暮らしているのだ。『となり町戦争』の著者が描く、いまこの世界にある6つの危機の物語。(アマゾン引用)

紹介


チェーンピープルは三崎亜記先生著のシュールな世界観を描いた小説です。

三崎さんはとなり町戦争、廃墟設計士など数々の不思議な世界観をもつ小説を書いています。

どれも三崎ワールドで好き嫌いが分かれる作家さんかもしれない。

勝手にその人の未来を描いて自叙伝を書くライター、着ぐるみを着ないゆるキャラ「ぬまっち」の話などが一つの物語としてつながっていきます。

シュールな世界

小説のタイトルとなったチェーンピープルとはチェーン店の人版です。

全国に展開するチェーン店のように平田さんという個人のキャラクターになりきる人が全国にはびこります。

その人たちは本名以外に「平田@×××」という名前を与えられます。

そして日々もし平田さんのキャラだったらどういう風に行動するか?を考えながら生きている。

この時点でかなりシュール。

しかし読み進めていくとふと考えさせられる場面にぶち当たります。

まとめ

なにこれ!というくだらないお話しかとおもいきや突然考えさせられる場面に当たった時自分のアタマの中が一気に切り替わる感じがこの小説の面白い所だと思います。

平田さんの話では自分がある人に憧れること、誰かを見本にして学ぶことはチェーンピープルと変わらないのではないか?という風に考えさせられます。

この小説の中で一番のお薦めはゆるキャラ「ぬまっち」の話。

そこから派生した童話「裸の王様」の解釈は秀逸。

おすすめ度A


茨姫はたたかう 感想・レビュー・評価・あらすじ【小説】【近藤史恵】【童話】

茨姫はたたかう (祥伝社文庫)

紹介

童話の「眠れる茨姫」をモチーフに、現代の女性の抱える悩みを解きほぐすサイコ・ミステリー。

とある書店で働く梨花子は弟の結婚により、実家を出て一人暮らしを余儀なくされます。

新居となった女性専用マンションの両隣はどちらも梨花子と同年代ながら、理解しがたい近寄りたくないと感じてしまうような女性たちでした。

職場でも同僚との人間関係で問題を抱えていた梨花子はさらに、ストーカー被害にあっていることに気が付きます。頑なに心を閉ざす梨花子は、ひょんなことから整体師の合田力に出会います。

梨花子は合田、そして様々な人たちの力を借りて、自らの足で立ち上がり、ストーカーに、そして自分の人生に立ち向かっていきます。

思い入れのシーン


いい子でいれば誰かが守ってくれると思っていた梨花子、だけど人生はそううまくはいかないことに気が付き始めています。そんな梨花子が自らの足で立つことを決心するシーンが印象的です。

信頼してきた上司に裏切られたとき、諦めそうになった梨花子は合田の言葉を思い出します。

そして気づくのです。誰も自分を守ってはくれない、自分を守ることができるのは自分だけなのだと。

上司に抵抗し、走り出す梨花子の姿にエールを送りたくなるシーンです。

まとめ

臆病でいれば世界が守ってくれると思っていた梨花子は、ひたすらいい子で父のいうことを、そして上司のいうことを守って縮こまって生きてきました。

そんな梨花子が合田やマンションの隣人の女性たちの力を借りて、自分自身を自分で守るために立ち上がる姿はまぶしく、誇らしい姿です。

物語序盤の梨花子の独白「女になんか生まれるんじゃなかった。」が最後にはどのような言葉に変わるのか。おススメです

おすすめ度A

茨姫はたたかう (祥伝社文庫)

茨姫はたたかう (祥伝社文庫)

新世界より 感想・レビュー・評価・あらすじ【小説】【貴志祐介】【奇才】

新世界より(上) (講談社文庫)

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。
(アマゾン引用)

紹介


アニメ化もされた、奇才・貴志祐介先生の描くSF小説です。

とはいえ、この作品には作家さん自身がこれまで練りに練り上げてきたストーリー構想がこれでもかというぐらいに敷き詰められているので単なるSFという括りは適切ではなく、得意のホラーを含めあらゆるジャンルの要素を組み合わせた総合エンターテイメント小説というべきだと思っています。

舞台は1000年後の日本、そこで人々は自然豊かな集落の中で、「呪力」と呼ばれる力を使って牧歌的な暮らしを送っていました。

ある日、少女たちは先史文明が残したデータ端末と出会い、先史文明がどのように崩壊の道を辿っていったのかを知ることとなります。

何故文明は滅んだのか、今の自分達の持つ力はどこから来たのか。陰鬱な謎を含みつつ、物語は進んでいきます。

思い入れのシーン


物語終盤、人間に反旗を翻した使役生物のバケネズミたちは、人間の住む集落の各地を次々と襲い、各地で殺戮が繰り広げられることとなります。

何故バケネズミたちにそこまでの知能があるのか。

何故人間に憎しみを抱いているのか。

核心に迫る部分はネタバレとなってしまうので伏せますが、緻密に練られたバケネズミ軍の数々の戦略は見事です。

もし今まで見下していた存在が高度な知能を持って襲い掛かってきたとしたら…という、日常生活と結び付けられるような恐ろしさが見どころだと思います。

まとめ


文庫版では上・中・下の全3巻で構成されていて、どれも非常にボリュームがあって読み応えがあります。

物語の流れが大きく動き始めるのが下巻に入ってからで、そこに行き着くまでが大変な小説であるかもしれません。

でも、その後の読了感は本当に素晴らしいです。

考察をしてもしきれないような、奥深い貴志ワールドがそこには広がっています。

休日などまとまった時間が取れる日に、一気読みしたくなる作品です。

おすすめ度A+


新世界より(上) (講談社文庫)

新世界より(上) (講談社文庫)

NO.6 感想・レビュー・評価・あらすじ【小説】【あさのあつこ】

NO.6♯1 (講談社文庫)

2013年の未来都市“NO.6”。人類の理想を実現した街で、2歳の時から最高ランクのエリートとして育てられた紫苑は、12歳の誕生日の夜、「ネズミ」と名乗る少年に出会ってから運命が急転回。どうしてあの夜、ぼくは窓を開けてしまったんだろう?飢えることも、嘆くことも、戦いも知らずに済んだのに…。(アマゾン引用)

あらすじ


紫苑(しおん)の12歳の誕生日、NO.6には台風が上陸していました。

無性に昂る感情を抑えきれず、窓を開け放った紫苑は、凶悪犯罪者を意味する『VC』としてその身を追われていた同じ年頃のネズミと出逢います。

ネズミは一晩で何も言わずに姿を消しましたが、彼をかくまい、施しを与えたことにより、紫苑はそれまで歩んできたエリートの道を外れることになりました。

4年後、相ついで人の変死に関わった紫苑は、治安局に強制連行されそうになります。

既の所でネズミに助けられ、再会を果たした二人は、激動の運命へと走り出していくのです。

初めて“壁の外”へ抜け出した紫苑が直面する現実、徹底的に管理、統制された“聖都市”NO.6の真の姿とは――。

『バッテリー』のあさのあつこ先生が描く、少年二人の、熱く激しい物語です。

思い入れのシーンなど


長編小説なので、大好きな場面や台詞は山ほどあるのですが、その一つが、終盤で、紫苑がネズミとの邂逅を振り返るシーンです。

『ぼくはきみと出逢うために、窓を開けたのだ。それが、ぼくたちの真実だ。ネズミ』というモノローグは、もうこの作品自体の真理というか、それこそがすべてだなと思います。

紫苑とネズミという二人の少年が出逢ったというただ一つの事実が、この物語の始まりであり、核であるのだと思います。鳥肌と涙が止まらない名シーンです。

まとめ

主人公は二人の少年ですが、紫苑の幼馴染みの沙布(さふ)や、母の火藍(からん)といった女性たちの生き様も非常に魅力的に描かれています。

この物語は、人間が人間であるとはどういうことか、その生と死を見つめる物語です。

「純粋培養のエリート」で世間知らずな紫苑に対してネズミがかける言葉はいつも辛辣で、しかし正論であるが故に、読者であるこちらが、軽薄であったり傲慢であったりする自分自身を突きつけられたようで、心を抉られるような痛みを感じます。

そうして人間の醜さや、脆さ、反対に強さを学ばせてくれる作品でした。本編完結後に外伝の『NO.6 beyond』が出版されましたが、そちらでもまだ物語が続いていくような終わり方だったので、続編を期待します。

おすすめ度A+

NO.6♯1 (講談社文庫)

NO.6♯1 (講談社文庫)

静かな雨 感想・レビュー・評価・あらすじ【小説】【宮下奈都】

静かな雨 (文春e-book)

忘れても忘れても、ふたりの世界は失われない。新しい記憶を留めておけないこよみと、彼女の存在がすべてだった行助。『羊と鋼の森』と対をなす、著者の原点にして本屋大賞受賞第一作
(アマゾン引用)

あらすじ

文藝春秋から2016年に発売された本で、作者は宮下奈都さんです。

主な登場人物はたい焼き屋さんで働くこよみさんと研究室で働く行助です。

行助の会社が無くなることになり、その会社の帰りにたい焼きやさんに寄りこよみさんに出会ったのが物語の始まり。

最初はこの二人のあったかい恋愛模様を描いた小説なのかと思いきや、二人の恋愛の話ではあるけど切なさやら寂しさやらが描かれています。

本のタイトルのように静かな雨の雰囲気がとても感じられる本です。

思い入れのシーン


こよみさんは事故にあってしまい、その事故が原因で記憶ができなくなるのです。

行助はそれを分かった上でこよみさんと生活するのですが、ある時こよみさんが読んでいる本があって、二冊あったので気にいっているのだろうと内容を見ると記憶力のなくした数学者の話だったんです

。この本をこよみさんはどんな気分で読んでいるだろうと考えると行助もつらくなるというか、だからと言ってこよみさんに何かしてあげられるだろうか、とか行き場のない気持ちが描かれていてぐっときました。

まとめ


ページ数は100ページちょとで薄い本です。

なので、長編を読むのが苦手な方やちょっとの時間で読みきれる本を探している人におすすめします。

内容は凄く明るいわけではないし、ものすごく暗いかといったらそうでもなくて、しっとりとした内容の本です。

集中して読むと数時間で読むことができるので寝る前のゆったりとした静かな夜に読むのがぴったりな感じです。

読んだ後は、この二人の主人公が幸せに末永く過ごしてほしいなと穏やかな気持ちになると思います。


おすすめ度B+

静かな雨 (文春e-book)

静かな雨 (文春e-book)

ブルーゴールド 感想・レビュー・評価・あらすじ【小説】【真保 裕一】

ブルー・ゴールド (角川文庫)

あらすじ

この小説は、商社を左遷されたやり手の主人公が、出向先のくせものぞろいの零細企業で悪戦苦闘するビジネスサスペンス小説です。

商社を出向させられた主人公がくせのある社長と一緒に大きな仕事をしようとして仕掛けをしたところが、逆にだれかわからないものから仕掛けをくらいます。敵の正体を探っていくうちに、巨大商社の姿が見え隠れしてきます。

水がをめぐっての陰謀、罠、妨害。敵の正体はだれなのか、真実は何なのか、みたいな話です。


謎が謎を呼ぶ

仕掛けのめぐらし方が面白いです。

次々と罠や仕掛けを探っていくうちに、さらに新しい謎が増えてきて、謎が解決しないうちに伏線がどんどん積み重なっていきます。

これが好きです。謎をどこまでひっぱるんだという感じに風呂敷が広がっていくのがワクワクする。

また、相手との裏を読みあっての丁々発止のやりとりやはったりなども、ビジネス小説として面白いです。

この人物は信用してよいのか、だましにきているのかみたいなことを推測しながら読むと楽しめます。

まとめ

この小説もそうですが、ビジネス小説は、面白いものが多いです。

なぜかというと人が必死になって何かをするからだと思います。

戦争は命のやりとりをしますが、ビジネスは命の次に大事なお金をやり取りします。

本当に大事なものを守ったり奪ったりするために、頭を使って考えたり、根性と気合で突き抜けたり。

こういう争いの中でのやりとりは実は楽しくて、人生を生きているんだと思えます。


読んでいると、主人公にシンクロしてきて自分自身もイキイキとなれます。そういう言いでこの小説も楽しめると思います。


おすすめ度B+





ブルー・ゴールド (角川文庫)

ブルー・ゴールド (角川文庫)

pixivコミックで無料で読めるおすすめ漫画を紹介【マンガアプリ】【人気】


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開発元:pixiv Inc.
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山と食欲と私

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会社員、鮎美(あゆみ)27歳。自称「単独登山女子」として、山頂でおいしい食事をする事だけを楽しみに山へ向かう日々。

作者本人も登山が趣味だけあって、山メシ以外にも登り方や山でのマナー、困った時の対処方など、色々お役立ちなマンガ。

これを読めばクッカーとシングルバーナー、そして袋麺を背負って山に登りたくなる。

二次元すぎる祖父の話

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豪快で情に厚く片目は義眼そして寂しがりやな一面も持つ團ニ、秀才で美麗のエリート街道まっしぐらだがメンタルが非常に弱い鮮ニ、孫である著者が事実に基づき描いたエッセイ。本当に実在しなのかと思うほど2人の生きざまがかっこよく、ときたま可愛らしい面も微笑ましくて良いです。2人が生きてきた時はとても困難な時代だったろうけど悲観せず、大変さを表に出さないなんて人間として徳が高く凄いなとただただ関心します。笑いもあり切なさもある、こんな大人に出会いたいと思わせる作品です。

終わりのち、アサナギ暮らし。

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森の奥の小さな家で、一人父の帰りを待ち続ける少女、ナギ。孤独と戦う中、突然現れた食いしん坊の怪物、アサになつかれてしまいます。ナギとアサの、二人ぼっちでご飯&何でもない日々のお話です。 アサは怪物らしからぬ人間食がお好みで、そのアサを喜ばせるためにナギが作るかぼちゃのお焼きやシチュー、どれもこれもおいしそう。

461個の弁当は、親父と息子の男の約束。

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この作品は「TOKYO No.1 SOUL SET」として活躍されているミュージシャン「渡辺俊美」さんのエッセイが原作で2015年にはドラマ化されました。実際に3年間、高校生の一人息子に弁当を作り続けたそうで作中の弁当も美味しそう

弁当作りに奔走する父親と息子の親子愛がたっぷり詰まった作品で、こんな親子関係に憧れます

ヲタクに恋は難しい

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オリジナルマンガ人気No.1を誇る『ヲタ恋』。

ヲタクに恋は難しい』はOLのヲタクを極めたヒロインが幼なじみでイケメンゲームヲタクと不器用な恋するラブコメディ。

主な登場人物が4人であり、全員がヲタクで個性が強いがために繰り広げられる日常は共感や笑いの嵐でとても面白い。

今、若者に人気の通称『ヲタ恋』は人気作品となり現在単行本は3巻まで出版されています。


うらみちお兄さん

教育テレビで体操のお兄さんをしている裏表が激しくナーバスになりやすい表田裏道が、今日も同僚や子供あいてに社会の闇をあびせる。子供の頃には思いもしなかった大人の闇をうらみちお兄さんが情緒不安定気味に教えてくれます。思わずあるあると頷く場面もあり、ただ毒を吐くだけではなくしんみりした感情に浸らせてくれ自分も大人になったんだなと考えさせられる作品です。

あしょんでよッ ~うちの犬ログ~

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可愛いコーギーと男性の生活をコミカルに描いた漫画です。

犬を飼っている方なら共感できる部分が多いし、コーギーの表情が本当に豊かですので何度も読み返してしまいます。

飼い主の男性との組み合わせが本当に面白いので、犬が好きな方におすすめです。

また、四コマ漫画のようにスラスラ読める漫画。